「電脳犯罪対策探究会」に京都府警ネット安心アドバイザーとして参加した
2017年12月16日に京都駅前キャンパスプラザ京都にて「電脳犯罪対策探究会」が開催されるとのことで、京都府警ネット安心アドバイザーとして参加をした。
イベントそのものは京都新聞にて記事が紹介されているため、こちらも紹介しておきます。
サイバー犯罪対策、学生らアイデア提案 京都で「探究会」:京都新聞
京都府警ネット安心アドバイザーとして話をしたこと
普段、京都府警ネット安心アドバイザーとして京都府下の高等学校などを全てのアドバイザーが同じスライドにて講演を行っているのですが、「電脳犯罪対策探究会」では、アドバイザーとして何か問題的をして欲しいとの要望を京都府警サイバー犯罪対策課より頂戴したため、KOFでも話をしたネット広告についての話題を取り上げることにした。
話した内容はざっくりこんな感じ
- スマホアプリやWebサービスの広告について
- スマホアプリのレーティングと広告について
- Webサイトに表示される広告の種類について
- スライド広告(下部から出現)
- スライド広告(中央から出現)
- 画面占拠広告
- アプリ導入を促す広告について
- エロ・残虐広告について
- 広告の悪用事例について
- 利用者と広告の良い関係について(良いと思う広告表示事例)
- 子どもに影響のある広告およびマーケティングに関するガイドライン紹介
私が話をする前に、京都府警サイバー犯罪対策課からもワンクリック詐欺等の話に触れられていたため、そういった話も交えながら30分程度話をさせてもらった。
アイデアソン巡回
参加した高校生や大学生が10チームに分かれてアイデアを出し合うとのことで、アドバイザーとして各班を巡回しながら、ヒントなどをお話させていただいた。
その際に紹介したサイトなど。
- フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan
- サイバーセキュリティ月間 みんなでしっかりサイバーセキュリティ:NISC
- カスペルスキーと静岡大学の共同プロジェクトによる、カード形式の情報セキュリティ啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう」を無償提供開始 | カスペルスキー
- 企業のインシデント対応訓練を行うボードゲーム形式の教材を無償提供 | トレンドマイクロ
- 「セキュリティ専門家 人狼」JNSA教育部会 ゲーム教育ワーキンググループ | NPO日本ネットワークセキュリティ協会
IoTについて考えるチームや、認証システムについて考えるチーム、セキュリティ啓発教材について考えるチームなどがあったが、全般的に教材を考えるという方向が多かったような気がする。
スライド作成について
アイデアを出し合って、スライド等で発表を行うということになっていたため、全般的にパワーポイントを利用しているチームがほとんどだった。
オフィスソフトの標準機能であるオブジェクトの等間隔配置や上寄席などを知らず、図形をマウスで微調整している場面に遭遇したため、パワーポイントの使い方について少しアドバイスを行ったチームもあった。
図、図形、テキスト ボックス、またはワードアートを整列または配置する - Office サポート
また、Googleドキュメントのスライド機能を活用して、スライドを共同編集しているチームもあり、アイデアを出しながら編集することはオフラインでスライドを1枚ずつ作成するよりもスムースに情報共有できているように見受けられた。
文字だけのスライドではなく、イラストを交えてスライドを作成しているチームの大半がかわいいフリー素材集 いらすとやを利用しており、別のチームなのに似たような印象を持ってしまう部分もあったので、利用素材についてはもう一考する時間があるとよさそうだと感じた。
全体を通して感じたこと
企業の参加もあったため、高校生や大学生が企業から直接意見を得ることができるというのは良い場だったのではないかと思う。
テーマがセキュリティ対策というざっくりした内容だったにもかかわらず、アナログにしろデジタルにしろゲームといった遊び要素を利用した啓発がもっとも多い発表になったようなので、これ以上限定したテーマにしてしまうと同じ発表が続きそうだと感じたため、テーマは「ざっくり」がやはり良いのだろうと感じた。
次年度もたぶんあるようなので、また参加したいなと感じている。