詐欺サイトを見つけた場合の通報先など

先日、友人 id:ohesotoriマイクロソフトのサポートを装った詐欺に遭遇したが、通報先が探しにくいわ!という話をしていたので、以前調べてメモしていたものをブラッシュアップして公開することにした。

マイクロソフトのサポートを装った詐欺について

ちなみに、マイクロソフトのサポートを装った詐欺は既にマイクロソフト社によって注意喚起が公開されているため、どんな詐欺なの?という方は事前にチェックをしておくことをお勧めしておきます。
知っておけば、対応あるからね。

マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください - News Center Japan(マイクロソフト)

本画面が表示されたお客様は、「Ctrl」「Alt」「Del」の3つのキーを同時に押して「タスクマネージャー」を起動してブラウザーソフトを選択し、「タスクを終了」してください。偽警告画面を閉じることができます。


こんな感じです。

ただし、タスクマネージャーからブラウザーソフトを強制終了した場合、次回、改めてブラウザソフトを起動すると、前回のセッションを復元するかの確認が出るため、セッションを復元しないようにしましょう。

また、もしかして、感染とかしちゃったかも?と不安な場合には、マイクロソフトが提供している無償のソフトウェア (Microsoft Safety Scanner)を利用するとよいでしょう。

マイクロソフトのサポート詐欺の通報先はどこ?

マイクロソフトを装ったフィッシングサイトに出くわした場合には、テクニカル サポート詐欺について報告するための特設サイトがありますので、そちらから通報を行いましょう。

テクニカル サポート詐欺について報告する(Microsoft)
詐欺会社の Web サイト アドレス (URL)がわかる場合には、ぜひ通報をしてください。


URLどこよ!という場合、インターネットエクスプローラーですと、メニューバーの[表示]→[エクスプローラバー]→[履歴]をクリックし、履歴を表示することができます。今日、遭遇したのであれば、「今日」をクリックして開き、サポート詐欺が表示されたサイトの上で右クリックをし[プロパティ]をクリックします。
 

表示されたプロパティ内の「インターネットアドレス」が当該URLですので、それをコピーしてメモ帳などに張り付けておくと通報に利用することができます。

その他の通報先について

マイクロソフトのサポートに通報するだけでは不安!明らかに悪質!という場合には、インターネットホットラインセンターを活用するとよいですよ。
インターネット上の違法情報の通報フォーム - IHC

このフォームからは以下のようなサイトの通報ができますし、マイクロソフトのサポートに入力するより入力項目が少ないため、ちょっと入力する時間があまりないなぁという場合には、せめてこちらに通報していただけるとより良いインターネットに貢献できるはずです。

振り込め詐欺関連(預貯金通帳や携帯電話の売買)の情報や、フィッシング、他人のIDやパスワードをさらす行為(不正アクセスを助長する行為)

マイクロソフトの会社以外の詐欺サイトを見つけた場合にも、インターネットホットラインセンター(IHC)は一番良い窓口だと思います。

Amazon AWSの不正利用を見つけた!

AmaznのAWSを不正利用してフィッシングサイトが構築されていることが分かった場合には、Amaznにダイレクトに通報をしましょう。
残念ながら、通報フォームが現時点で英語のみですので、少し敷居が高くなっています。
Amazon Web Services

Yahooの不正利用を見つけた!

フィッシング、アカウントの売買、名義貸しの勧誘など、Yahoo! JAPAN を不正利用しようとする情報についての通報ができるため、Yahoo!JAPANに成り済ましたフィッシングサイトも通報は対象となっています。
日本語なので安心して通報できますね。
Yahoo! JAPAN - 「Yahoo! JAPANの不正利用」に関するご報告フォーム

Googleの偽サイトを見つけた!

Googleの偽サイトも一時期はやりましたよね。
明らかに、Googleを騙っているサイトだ!という場合には、Googleが専用の通報サイトを公開していますので、活用しましょう。
Google の商標 - Google 検索 ヘルプ

Google広告がフィッシングサイト誘導にに利用されている!

Google広告がフィッシングサイト誘導に利用されている場合には、AdWordsのポリシー違反ということで通報が可能です。
以下のフォームで「広告がその他の AdWords ポリシーに違反している」を選択すると次のページで「フィッシング」であることを報告できます。
AdWords 広告についてのご意見 - AdWords ヘルプ

その他のGoogle関連の詐欺の通報をしたい!

現時点で英語のみの誘導サイトですが、Gmailの技術サポート詐欺などの通報もこちらのリンクから通報することができますので、自動翻訳で確認しながら通報を試してみてください。
Avoid and report Google scams - Google ヘルプ

Googleとは関係ない悪意のあるサイトをGoogleへ通報したい!

MicrosoftでもAmazonでもYahooでもない!という場合や、個人情報を入力して通報するのはなぁ...という場合には、Googleへの通報も有用です。
フィッシング詐欺の報告

サイト運営者で、正常なサイトにも関わらずGoogleに不正なサイトと表示されてしまう場合には、訂正するための通報もできますので、サイト運営者の場合はこちらをチェックしておくことも大事ですよ。
フィッシング警告の誤りを訂正

日本の通報機関に通報したい!

日常生活をしている上ではなじみ深くない団体ですが、日本国内のサイトに関する報告を受け付けているJPCERT/CCも実はフィッシングサイトの通報フォームを公開しています。
情報提供だけでなく、関連サイトへの連絡なども一手に行ってもらえますし、画像を添付して通報することもできますので、もしかすると一番通報しやすいかもしれませんね。
JPCERT/CC インシデント報告システム

フィッシングサイトではなく、フィッシングメールの通報をしたい!

受信したフィッシングメールの通報を行うには、フィッシング対策協議会のメールアドレス宛に転送するだけでOKですので、アドレス帳に「フィッシングメール通報専用」などと名前を付けて登録をしておくと便利ですよ。
フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | お問い合わせ

まとめてフィッシングサイトのURLを通報したい(2018/01/08追記)

先に紹介したフィッシング対策協議会に、「フィッシングサイトURL提供」について案内したページがありました。
URLをメールに書いてフィッシング対策協議会のサイトに記載されたアドレスにメールを送れば、『フィッシング対策協議会会員、もしくは、オブザーバの中で、フィッシングサイトへのアクセスを遮断するソフトウエアやサービス (ブラウザ、ウイルス対策ソフト、ツールバーなど) を提供している法人』に情報を一気に提供してもらえるとのこと。
2017年9月時点で28社に情報提供を行ってもらえるようですよ。
フィッシングサイトURL提供

メールでフィッシングサイトのURLを送る場合、Gmailを利用して情報共有を図った際に、Googleがリンク先URLを見事に消し去ってくれた過去もあるので、自分自身がスパマー扱いされてしまわないかと少しドキドキしてしまいそうです。

都道府県のサイバー犯罪対策課に情報提供をする(2018/01/08追記)

京都府警ネット安心アドバイザーとして、先日、京都府警のサイバーの方からお伺いしたのですが、警察に情報提供をすることで警察から関係各所に情報を提供してもらえるとのこと。
都道府県のサイバー犯罪対策課の相談窓口は警察庁がまとめていますので、そちらも参考になさってみてください。
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧