マイクロソフト、Telecom-ISAC Japan と協力し、20万を超えるAntinny ワームの駆除に成功(Microsoft)

10月12日より11月12日までの約1ヶ月間に、稼動した「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」は全世界で約2億回を超えて実行され、11万台のコンピュータから、20万を超える Antinny ワームを駆除することに成功しました。この駆除数は、本ツールが一ヶ月に削除したコンピュータウイルスの中で、2番目に多い種類といえます。
また、本ツールの提供開始後の数日間の間に、1時間当たり300台のコンピュータから Antinny ワームを駆除し、これは12秒に1台が駆除された計算となります。
これら削除された Antinny ワームの 99% は、日本語環境で動作していました。

そこまで広まっていましたかって感じですよね。

実際に、奥天さんもかかれていますが、ウィルス対策ソフトの定義ファイル(パターンファイル)の更新をやっている人はどのくらい居るんでしょうか? 先日、ウィルスに感染しまくったユーザさんの端末を再インストール+セキュア化しましたが、実際にヒアリングをすると、以下のことを言われました。

  • 最近のウィルスって常時接続の人が狙われるんだよね→ユーザさんはダイアルアップな人でした
  • ウィルス対策ソフト入れてるよ!→2002年に購入されたPCで期限が切れていました(更新できていない)
  • Microsoft Update?そんなダイアルアップじゃ時間かかりすぎて出来ないよ!→2002年購入された状態でパッチ未適用ありまくり

他にも身近に、ウィルスに感染するたびに、リカバリーをする→リカバリーだけなので状況は購入状態のまま という人も、かなりの人数居るわけです。
いくら、『専門家』と言われる人や『Microsoft』社がツール提供や啓蒙を行ったところで、一般ユーザの方への浸透はまだまだだということ、加えて、一度購入したものに対して継続して保守(定義ファイル更新やMicrosoftUpdateを含め使用しているソフトウェアの更新)を行うという行為を『面倒くさいもの』と捉える人がかなり居るというのも事実です。むしろ、そう言う人の方が多いかもしれません。
やはり、Web上のニュースや、専門書(コンピュータ雑誌含)で危険を説いたところで、目に付かなければ意味の無いことですし...
Webメディアではできないことを、紙媒体(新聞や一般雑誌)が補うことで、よりよい環境が整うではないかなと思います。
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