ペアレンタルコントロールは四角四面ではダメと言うこと #safewebkids #AdventCalendar2021

この投稿は遅くなりましたが、子供とネットを考える Advent Calendar 2021 - Adventar の1日目の投稿です。

今回のテーマは「子供から学ぶ」です。

実際に、子育ての中からや学校でお話をさせていただいた際に、話を聞いてくれた子供たちから学んだことや気づいたことを書いていこうと思います。

1日目の今日は、ペアレンタルコントロールについて。

ペアレンタルコントロール

「ペアレンタルコントロール」と聞いて思い浮かぶもの

「ペアレンタルコントロール」と聞いて思い浮かぶものはいくつかありますが、保護者の方とお話していて上がるものは以下のようなものです。

  • フィルタリング
    • 子供が見るにはちょっと…というWebサイトものを見せないようにする
  • 利用時間制限
    • トータルの利用時間を制限したり、利用できる時間帯を制限する
  • アプリの利用制限
    • レーティング(年齢制限)等に応じてアプリの利用を制限する
  • 課金制限
    • Webサイトやアプリを通じてお金がかかる内容の制限をする

これらの仕組みを導入する際には、それぞれのキャリア(携帯電話事業者)の「あんしんフィルター」を利用することが手っ取り早いため、講座などで保護者の方にお話する際には「あんしんフィルター」の利用をお勧めしています。
k-tai.watch.impress.co.jp
2017年から名前も統一され、随分と分かりやすくなったのではないでしょうか。

また、ゲーム機にも「ペアレンタルコントロール」の設定があることも忘れてはいけません。

ゲームでの年齢制限は特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(公式ホームページ)の仕組みによるところが大きいため、なかなか柔軟な対応は難しいのかもしれませんが。

我が家で利用する「ペアレンタルコントロール」の仕組みについて

とはいえ、利用しているキャリアによっては「あんしんフィルター」という名称でサービスを提供していないところもあります。
例えば、我が家は所謂、格安スマホと呼ばれるIIJmioを利用しており、SIM4枚で利用データ量トータル14G/月で月額4,000~7,000円を支払っているのですが、契約の中に「あんしんフィルター」的な費用は入っていません。

では、「ペアレンタルコントロール」はどうしているかと言うとGoogle ファミリー リンク - ホームで、同様の機能を利用しています。
小学六年生の次男には自分のノートパソコンとしてChromebookを、スマートフォンAndroidを利用させているためGoogleの機能でまとめて制限ができるためとても便利です。

とはいえ、全てがこのようなペアレンタルコントロールの仕組みに対応しているかと言うとそうでもなく、スーパーファミコンminiや初代ゲームボーイなど、自分の意志で時間を気にしないといけないものもあります。

そのような機器を利用する場合には、時間制限の身にはなりますが「アレクサ、30分のタイマーをセット」など、ゲーム開始前にタイマーを自分で設定しゲームに没頭していても外部的にアラームを鳴らせることで、ゲーム時間の終わりという区切りを気づくようにしています。

我が家と違う構成でも参考になるリンク

子供から学んだこと

このようなペアレンタルコントロールは、今や20歳を迎えた長男の頃から実施していて、冒頭で挙げたCEROレーティングの範囲のみと定めた対応を行っていたわけです。

長男曰く「同年代の友達が小学校のときに、モンスタハンターをやっていて会話に混ざれなかったのが寂しかった」とのことで、次男が「モンスターハンターライズをやりたい」と言った際には、長男から「CEROレーティングは理解してるし、年齢的にはもしかするとよろしくないのかもしれないけど、俺も一緒にやるから一人でさせないので買ってあげて」の後押しがあって購入するに至った次第。

モンスターハンター」のレーティングは、昔も今もCEROは「C」。
15歳以上を対象になっているものの、昔も今もコロコロコミックで特集が取り上げられたりと、低年齢層にめっちゃ波及する媒体で取り上げてるやんというのは変わらない。

長男のときはコロコロコミックも買ってなくて、小学生男子の心に疎かったんだなぁとか、今になったら思うわけです。
何事も経験なのかもしれないけれど、振り返ってみれば、あの時僕はこのように思っていたと教えてくれる長男が居るからこそ、じゃぁ、弟にはもう少し柔軟に許諾をすべきではないのかと思えたり。

講座などで、保護者と子供の対話が必要だよ。
なんて、いっちょ前に言うていても、まだまだ対話が足りないしもっと対話が必要だなと日々思う次第。

とはいえ、一人で何でもかんでも保護者(多くは、世の中のかーちゃん)が抱えるのはとてもしんどいことなので、先にあげたようなツールや保護者向けガイド - Safety Center | TikTokみたいに、小学生も大好きなTikTokだってなにがしかのペアレンタルコントロールな機能を盛り込んでいたりもするわけで、もちろん、全てにおいて痒い所に手が届くわけではなくても、ツールの力を借りて肩の力を抜きながら対応してもらえればと思います。