止まらない迷惑メール・フィッシングメールとどう戦う?/「子供/保護者/学校」×「情報リテラシー」 Advent Calendar 2017 #safewebkids


★これは「子供/保護者/学校」×「情報リテラシー」 Advent Calendar 2017 - Adventarの1日目の投稿です*1


「子供/保護者/学校」×「情報リテラシー」に関する内容であればどんなことでもOKです。
という条件の元、迷惑メールについて憂慮することを書かせていただきます。

子供が知らない電子メールアドレス(以下、メアド)の話

知らないんです「自分のメアドが何か」ということを。
iPhoneにしても、Androidスマホにしても、利用するときにAppleIDに利用するメアドがあったり、Googleアカウントとして用いるメアドがあったりするのですが、最初の設定をショップで行う時に申請するものであって普段使いするものでないということ(ココ重要)。


連絡手段は何なんだと言えば、ご存知LINEですよ。
もう、LINEあればメールクライアントなんて基本的に起動することがない。
だから、連作先として自分のメアドを知って相手に伝える必要がない。


では、メールクライアントを子供たちが一切起動しないかというとそうでもない。
例えば、何かのサービスを利用する際に「空メールを送信」すれば会員登録するためのURLが送信されるので、メールクライアントを起動したところで、やっぱり、メアドを知っておく必要がない。
送られてきたURLをタップすれば、自動的にメールアドレスが入力欄に入っていれば尚更。


さて、サービスを利用登録していくうちに、どんどん子供たちのメアドは外部に蓄積されていきます。
相手が信頼のおける事業者か、そうでないのかは別として。
そんなことをしていれば、迷惑メールが増えてくるのもある意味必然ではないでしょうか。

迷惑メールめっちゃ来るんです

色々なところで講演をさせてもらうと、そんな話を聞くことがあります。
勿論、我が子の周りもふくめてそんな話をよく聞きます。
そのメールは、昔からいう『※未承諾広告※』的な内容のもの(件名に見かけることも、とんとなくなりましたね)から、いわゆるフィッシングメールや、停止ができない運営者不詳のサービスの通知だったり。


どうやったら、迷惑メールを止めることができますか?


昔から、電子メールを利用していればこんな方法を思いつくのではないでしょうか。

  1. 停止措置を取る(正常なメルマガに対して)
  2. 迷惑メールフォルダに移動し振分けを学習させる


その他に、慣れた人なら「迷惑メール」や「フィッシングメール」の報告をする方も居られますよね。
「迷惑メール」の報告をしたい方のためにリンクを数件置いておきます。


フィッシングメール」の報告をしたい方のために数件リンクを置いておきます。


迷惑メールを通報するにしても、フィッシングメールを通報するにしても、おおよそ特定のメアドに対して転送を行うだけでキャリアやサービス提供者、各ベンダーが様々な対応を行うきっかけが生まれます。


でもね、子供達、普段のやり取りがLINEなのでアドレス帳に登録することしない子も多いんです。
「hogehoge@example.comにメールを転送すればいいよ」と言われても、基本的にアドレス帳を利用しない、登録しない子供たちにとって、都度、特定のメアドに転送するという手段は想定外なわけです。


確かに、サービスを利用する際に、自分のメアドで送信することが可能な設定がされているメールクライアントは起動するかもしれません。
でも、リンクをワンタップでメールクライアントが起動して、空メールが作成されそのまま送信してくださいという動作を求められている状況で起動されたメールクライアントのどこにメアドを入力すればいいのか知らない子供たちも居るのです。

迷惑メール報告をアプリでできないか?

友達に何かを共有したいと思う時、子供たちは「共有設定」を利用して様々なアプリで情報を共有します。
何か面白いサイトを見れば、画面のスクショを取ってそのままLINEで共有といったように。
面白い内容を見た、共有したい箇所を長押しして何かのアプリで共有といったように。


最初のほうに、各キャリアの「迷惑メール」や「フィッシングメール」報告のページを紹介しましたが、改めて振り返ってみると、大半が特定のメアドに転送を求めるものばかりです。
その点では、「迷惑メール報告機能」対応のKDDI Eメールアプリは秀逸なメールクライアントなのかもしれませんね。


メールの送信方法を知らない子供たちが増え、情報リテラシーはどうなってるんだという状況なのかもしれませんが、そういった利用者が増加しているのであれば、それに対応した手段が生まれてもよいのではないかと思うのです。
もちろん、子供が大学入学や社会に出れば電子メールが普通の世界に飛び出すのですから、どこで電子メールのお作法を教えるのだという話もありそうですが、それは別の話題として。


各事業者の皆さん、迷惑メール報告をアプリに任せてみませんか?
個人的には、やはり、最近増えているフィッシングメール辺りからフィッシング対策協議会が対応してくれるととってもハッピーになれそうです。

なぜ、情報リテラシーの話題のはずなのにベンダーにお願いするのか

情報リテラシーって、情報活用能力についての話なので、今の子供たちがより活用しやすい状況に様々なクライアントが変化を遂げることもありなのではないかなと思って書きました。

実は、迷惑メール・フィッシングメール以外に欲しい通報専用アプリ

昔、IHCが提供していた違法サイト通報専用アプリがありました。
有機能を利用するとかそういうことはできなかったんですけど、スマホの中に通報専用アプリがあるだけで「此処から嫌なサイトに出会った時に通報ができる」という安心感がありました。
保護者や学校の先生向けの講演で、アプリをスマホに入れておくだけでわざわざブラウザを立ち上げて通報サイトを探してという手間がなく、アプリワンタップで入力は必要だけれども即時通報可能だというと、念のために入れておこうかなんて方も居られたのです。


今の通報は、以下のサイトからオンリーになっています。


残念ながら現在は、違反サイト・違法サイトの通報専門アプリはありません。
こちらも、改めて、また出ると幸せだなと思っています。


【子供/保護者/学校】×「情報リテラシー」 Advent Calendar 2017 の2日目は、id:ohesotori さんの子供の制限解除までの結末と保護者/「子供/保護者/学校」×「情報リテラシー」 Advent Calendar 2017 #safewebkids - ここはちょっと見せられないです :)

*1:2日目のほうが先になってしまってごめんなさい

OWASP Kansai DAY 2017 in Osaka 〜初心者でもわかるサイバーセキュリティ〜に登壇します

日時:2017-12-02(土)13:30 - 17:00
会場:朝日新聞アサコムホール
 〒530-8211 大阪市北区中之島2丁目3番18号 (中之島フェスティバルタワー12階)
申込:OWASP Kansai DAY 2017 in Osaka 〜初心者でもわかるサイバーセキュリティ〜 - OWASP Kansai | Doorkeeper

「初心者でもわかる」にそそられて、ありがたく登壇させていただくことに。
子供達をとりまく環境は日々変わっています。
勿論、大人をとりまく環境も変わっているし、世の中が移り変わって言ってるんですけどね。


「子供の身近なセキュリティリスク」と題して、小学校から高校までの学校教育でのITとの関わり方と、家庭での関わり方、セキュリティってどこで考えるんとかそんな話しができたらいいなと思っています。


ほんと、セキュリティっていつ考えるもんなんでしょうね。

白浜シンポジウム オープンセッション 怖がらせすぎないセキュリティ啓蒙についてに参加してきた話


2017/05/27(土)、 白浜シンポジウム オープンセッション 怖がらせすぎないセキュリティ啓蒙についてに参加してきました。


立命館大学の上原先生、ヤフーの佐川さんと、子供とネットを考える会から私の3名で登壇させていただきました。


上原先生から、オープンセッションの趣旨について会場への説明がありました。
趣旨につきましては、端的に書かれている当日のツイートへリンクをしておきます。

オープンセッション趣旨:上原先生

現場で語られているホラーな啓発:やまぐち

スライドの抜粋を↓に貼っておきます。


子供とネットを考える会の紹介もしましたが、子供とネットを考える会が企業に勉強会登壇を依頼しているのには、噂レベルで企業の取組を知ったつもりになりたくないし、思い込みで穿った見方をしていては、ユーザとしても幸せにならないと思っているからです。


企業に直接取組を聞けば、事実を知ることができます。


さて、本題。
ざっくりいうと、ホラーな啓発には3通りあります。

  1. 事実
  2. 誇張
  3. ねつ造/思い込み/妄想


以前、「思いっきり怖がらせてください」ではなく「正当にこわがる」情報モラル教育 - EducationTomorrowにも書かせていただきましたが、学校現場から依頼を受ける場合に「思いっきり怖がらせてください」「昨年の講師の方はとても怖かったので、同じように怖がらせてください」「年に1度は怖がらせたいのです」と言ったことを言われることがあります。


年に1度のホラーって稲川淳二じゃあるまいし。
となってしまうのです。


確かに、ねつ造や思い込み、誇張などで極度の「なんだかわからないけど、近寄ったら危ないかもしれない」という印象を抱かせることに成功したとしても、それは、正しい危機回避にはつながらないし、ユーザや生徒の成長につながることはありません。


質疑応答でも会場から野々市市の事例が話されていましたが、持たせないことから何が生まれたのか?については、その後、様ざまな場所で議論されています。
参考:
小寺信良「ケータイの力学」:「ケータイを持たせない」という選択 - ITmedia Mobile


さて、オープンセッションでは実際に、誇張やねつ造/思い込み/妄想を含んだ講演を聞いた保護者の事例を紹介させていただきました。
ホラーな啓発講演を聞いた後に、保護者が話していたことは

  • スマホとかネットって怖いなー
  • ○○(アプリ名)怖いなー
  • 知らんことばっかりやったわ!


えぇ、怖かったんです。知らないことばかりで、で?その後どうしたらいいの?に一切つながらない。
講演の中に事実が含まれていたとしても、インパクトのあるホラー要素が頭の中に残ってしまって、結局、「わー怖かった」になってしまうのです。

「行動変容」を促す消費者教育を目指して:ヤフー 佐川さん

当日のツイートが良かったので貼っておきます。

ヤフーの佐川さんには子供とネットを考える会でも、一度、ヤフーキッズの取組を紹介していただいたことがあり、とても楽しみにしていた内容です。


子供とネットを考える会で登壇していただいた際も、事業者として知ることのできる事実を丁寧に、なぜ、この時期にこのキーワードが検索されるのか?にまで言及して解説をいただいたことがあります。


事実は事実として、どのように向き合うのか?
また、消費者教育の一環として、どのようにユーザを動かすことができるのか。


佐川さんの講演は、ホラーではない、その後どうしたらいいのか?を考えることのできる要素が満載です。
活動を始めてから、一貫して保護者や大人を対象に啓発活動を行っているというのも、未来を担う子供たちのためにまずは大人が動くことが大事と感じました。

会場とのディスカッションなど

上原先生、やまぐち、佐川さんのショートセッションのあと、会場の方を交えてディスカッション的なことが行われました。


困ったを気軽に問い合わせる場所があるといいのにな。
という話では、企業の場合は情シス部門が受け皿となって質問を受け付ける場所があるけれど、個人の場合はどこになるのか。
一般社団法人セキュリティ対策推進協議会(SPREAD)の取組もあるけれど、取組が浸透しているかというとまだまだだと思う。


年配の方の場合、困ったときは携帯ショップや家電量販店という方もおられるけれど、売上につながるものでもないのでなかなか受け入れは難しそうだ。


ホラーがなぜ蔓延するのか?
ホラーというスパイラルの中に一度足を踏み入れてしまえば、もっと怖い話を求めてしまう。
事実を話してもインパクトがなく、インパクトベースで言えばホラーは聴講には満足度が高い。


では、そんなホラーについては直接指摘すれば良いのでは?という意見もあった。
実際に、講演の主催者に事実誤認や誤りについては、事例を挙げて指摘したこともある。


講演者に事例について確認をしてくれる主催者もあれば、「講演者は権威のある人なので間違えるはずがない」と言われる場合もある。


そんな話を聞かされる保護者としてはたまったものではない。
誤ったホラーを事実と信じて子供に向き合った時に、果たして、子供は保護者のいうことを納得できるのだろうか?


なぜ、ホラーが蔓延するのか?という話でもう一つ。
ヤフーの佐川さんが仰っていた「クスリ」と「スマホ」の話。
「クスリ」については、中学や高校で人生を踏み外す出来事として、その恐怖を幾度となく聞かされる。
スマホ」の話をする時も、「クスリ」の啓発と同じように恐怖を幾度となく聞かされれば、それはホラー以外の何物でもない。


上原先生が、バイクの3ない運動の話をされた。
「免許を取らせない」「買わせない」「運転させない」。
市町村によっては、この3ない運動のスマホ版の動きが起こっている。


本当に、「スマホ」を持たないことを続けて、いざ、使おう!となったときにセキュアに安心して安全に利用できるのだろうか?と。


全体を通してのまとめは、ツイートを引用させていただく。


ホラーな啓発が何を生み出すのか?
そういったことを改めて考える機会をもらった今回の白浜。


自分自身の活動にも生かしていきたいと思う。

追記

エンジニアとかセキュリティの人にお願いしたいこと。


ぜひ、地元でスマホやモラルと書かれた講演があったら聞きに行ってみてください。
もし、誤りや事実誤認があるなら、指摘しましょう。


誤ったことを聞いて育った子供達もまた、私たちの後輩として会社に入社してくるかもしれないのです。
嘘偽りで脅すのではなく、正しいことから学べるように子供たちを支えて行きましょう。

メルカリさんに聞こう!子供とフリマアプリを考える会 2017年3月4日 大阪府で【無料】開催するよ

勉強会開催日など

申込サイト:子供とフリマアプリを考える会 2017年3月4日(大阪府) - こくちーずプロ(告知'sプロ)
開催日時:2017年3月4日 13時半 〜17時 (受付13時〜)
定員:25名
会費:無料(有料の懇親会あり)
場所:ファーストサーバ株式会社 会議室
 

セッション概要

  • セッション1
    • タイトル:『フリマアプリで安心してお買い物を楽しむために』
    • 内容(概要):国内最大のフリマアプリである「メルカリ」は未成年者の方にもご利用いただいております。フリマアプリの仕組みや取引方法から、メルカリの安心・安全への取り組み、トラブルを未然に防ぐ方法を事例を元にご紹介いたします。
    • 講師紹介:株式会社メルカリ CSグループ リーダー 中野健太郎
  • セッション2
    • タイトル:『保護者から見たSNSを利用した個人間商取引』
    • 内容(概要):フリマアプリだけでなく、子供たちはSNSを利用した個人間商取引も行っています。SNSを利用した取引の事例やトラブル例をあげた問題提起を行います。
    • 講師紹介:子供とネットを考える会 山口あゆみ

 

子供とネットを考える会が企業を呼ぶわけ

アプリやサービスの仕組みを学ぼうと思うのは誰でも可能です。
ただし、そのアプリやサービスを展開している企業がどのような対策を現在行っているか、また今後どういった展開を考え次の対策を模索しているのか?は知ることができません。
子供とネットを考える会では、実際にアプリやサービスを手掛けている企業をお呼びして、企業の思いを伝えていただきたいと思っています。
せっかくの取り組みが知られていないと、提供者も利用者も幸せになれません。
企業の取組を誤りなく伝えていただき、どのように利用者として生かしていくことができるのか、また、向き合っていくのかを考える機会が増えるとよいなと思いながら、子供とネットを考える会は企業にお声がけをしているのです。
 
お引き受けいただいたメルカリさんには感謝です :-)
 
ぜひ、一緒にメルカリさんの話を聞いてみませんか?
申込をしていただく際に書いていただく質問内容はメルカリさんに直接お伝えさせていただきます。

WEBマンガ「みんな知っている」の最終話を読んで〜わたしは人気者。リアルでも、ネットでも...で始まる物語。

comico+やcomicoで連載されている「みんな知っている」はご存知ですか?
screenshot screenshot

もともと、みんな知ってる | くるみ亮 - comico PLUS(コミコプラス) マンガで連載されていたものですが、コメント欄のcomicoでも連載すべきという声がすごく多くてみんな知ってる | くるみ亮 - comico(コミコ)マンガ / タテ読み!タダ読み!人気のオリジナル漫画が無料読み放題でも連載されるようになったWEBマンガです。
 

わたしは人気者。リアルでも、ネットでも―――。
友人の勧めでSNSを始めた萌香だが、そこでの何気ない行為が思わぬ事態を招く。

マンガの紹介はこんな一文で始まっています。

2話まではWeb連載としてブラウザで無料で読むことができますし、3話目からもアプリを入れればcomicoは毎日1話、comico+は毎週1話無料で読むことも可能ですし、一気に読みたい場合には課金をしてコインを消費すれば最後まで購入可能です。

Web連載で公開されている部分のあらすじはこんな感じ。
・ネットに特に興味のない主人公、彼氏も友達もいて毎日が幸せ!
・友達からあるSNSを紹介され、写真を含めた日常投稿にはまる
・ネットって素晴らしい!

でも、3話目以降のタイトルを見ればわかるように「流出」「発覚」「軽蔑」など、主人公がどのような経験をするのかがなんとなく想像できます。

そして、今日、最終話を読みました。

結びの言葉は、マンガを読んで見てもらいたいので書きませんが、これからの世界を築いていく子供たちに対する前向きな言葉で終わっています。

怖い怖いを伝えすぎてもダメだけど、何にどのように向き合って、どう自分自身が対策をしていくのか。
そんなことを知ることができるストーリーだと思っています。
ぜひ、一読どうぞ。

子供とネットを考える会で筆者のくるみ亮さんのお話しが伺えたらいいななんて夢を見ながらトラックバックを送ることにします。

comicoPLUS「みんな知ってる」第44話 - くるみ亮の漫画活動日記

篠原嘉一氏の講演を聞いてきた(情報モラルを考えている人に読んでほしい

2017/01/31 一緒に講演を聞いていた人からの指摘と、質問への回答が抜けていたため追記あり赤太字
2017/02/02 まとめメモから抜けていた部分を発見+友達のメモからも追記*1青太字

改めて書いておきますが、この時系列メモはあくまでメモであり、私の意見ではありません。
これらの内容については、はてなブックマーク - 篠原嘉一氏の講演を聞いてきた(情報モラルを考えている人に読んでほしい - 家庭内インフラ管理者の独り言(はなずきんの日記っぽいの)に書かれている内容を参考にしていただくとよいのではと思っています。

2017/02/02 追記

表題の氏の講演があるというので講演を聞きに行ってきた。
会の開催時に、撮影および録音、メモについての禁止がなかったのでとりあえずメモをひたすら取りました。
受止め方は人それぞれなので、あえて書きませんが私のスタンスは以前記事を公開していますがこちらのままです。

篠原嘉一氏の講演時系列メモ

講演開始前
デモの準備中 LINE LIVEの画面リアルタイムにモザイクもなく現役中学生ぐらいの子の動画が流れている

聴講者
20〜30名程度、学校の先生や教育委員会関係者含む

講師紹介
代表者紹介 | 篠原 嘉一
2016年は800講演以上、情報モラル講演の第一人者
講演会場が存在している市のほぼ全小中学校で講演を実施(来年度行ってすべての小中学校で行ったことになる)

講演内容
小学一年生でInstagramやってる子供は1割を超えている
尼崎の小学校3年生が1番多く、6年生は塾が忙しくて少し割合が減る
中学1年生になるとスマホ買ってもらって部活がレギュラーじゃないから、暇でスマホで変なことして問題になる

学童行かなくなった子供、フィルタリングが効かないTwitterで無修正のAVが3分間見れることを知っている
この夏休みにお泊りを禁止した小学校がいっぱいある、女子は動画を見て性的なことに興味があり性的な行為をしてしまう

ガラケー使ってる親はスマホに変えてください
大人がガラケーだと子供のスマホの問題に気づかない、同じものを使うべき
親子で一生ガラケーで過ごすならそのままでよいが、子供は先にスマホを使う、練習が必要

去年まではiPhoneAndroidもどちらを持っていても差があまりなかった
しかし、今はiPhoneは被害にあいにくい
Androidは自由にリリースできるから被害にあいやすい
信頼できるアプリか確認することが大切

今日の午前中、小学生から「ウイルスがすでにスマホに入っているがどうしよう」と相談を受けた。カウントダウンでデータを消すウイルス。お金を払ったら消去を止めてくれるもの。
普段はお母さんが使っているスマホだった。お母さんの写真もれもれ。
Androidではカウントダウンをしてデータを消すアプリがあり、遠隔リモートで入れられる
iPhone指紋認証はテープでうつして解除できる、保護者が眠っている間に指の指紋をセロテープに写し取られて解除される
これは先日小学生がやっていたこと、おまえやるなーレベル高いなぁと
幼稚園児は、スマホティッシュで拭いてお母さんのスマホの指の跡をおいかけて解除していた

Youtube対応と書いてあるゲーム機やテレビは設定しなくてもインターネットの線をつながなくてもネットにつながる
そうするとテレビでLINEができるやっている小学生が増えた

家のテレビやゲーム機スマホだけでなく、解約したスマホでもネットができるので、家には2-3個ある状態が普通。子供たちは電話ができないのでスマホと呼んでいない、所持率の調査をする必要はもうない。調査をするなら「どんな端末を持っているか?」と書くべき「スマホ持っていますか?」は答えがずれる。

すれ違い通信で100人以上のMEMiiとやり取りしている子もいる、6年生になると5-600人の電話帳が入っている。
その子たちは電話帳交換しているのと同じ
1000円出せばだれでも3DSで電話ができる
箕面の小学生はスマホが要らないと言っていた、スマホだと親につかまる、3DSだと親にばれない

小学生が使ってるアプリ LINE LIVE
小学校で講演が終わると小学生がスマホを見せにやってくる
「わたしランキング3位やねん、これってやばい?」
小学生が、学校にスマホ持ってきてる
LINE LIVEはストーカーが見ている
LINE LIVE使うのに会員登録要りません

LINEのグループ人数が5人なのに既読が5人となっていたら、見えないけれどストーカーがLINEグループに紛れ込んでいる。
簡単にストーカーが紛れ込む。
LINEは初期設定のまま使うとパソコンからトークが読めるようになっている。ベッキーさんの浮気の件がばれたのも、ほかの人に見れる状況だったから。ベッキーさんの彼はそれを知らなかったので他人に読まれた。他人は週刊文春。タレントの番号を知っている人もいる。
LINEのタイムラインを非公開に設定していても返信が書かれたら公開に変わって誰でも見れるようになる。
奥さんのTLに旦那さんがコメントしたら、旦那さんの友達にもそれが見えてしまう。

Facebookは高校生になってから、中学生にさせると変なことを書くのでさせないように
Facebookは面接に影響する
先日、住友グループ18社集まって研修があったが社員の投稿もチェックしていると総務が言っていた
教員採用はFacebookチェック必須
SNSに投稿することは著作権の放棄と同じ

Twitterの非公開投稿を見るためのアプリがある
スマホに相手の電話番号だけを登録して、このアプリを起動したら投稿が見れる
設定せずに使うと、どんな相手と付き合っていたか名前の一覧が出る

子供たちの事例
幼稚園児が投稿する
三重県の小学生Youtuberの子供が住宅ローンはらってる
Youtubeマイナンバー登録する必要がある
斉藤さんアプリをお笑いの斉藤さんに会えるアプリだと思っている子供もいる
斉藤さんアプリを利用している不審者が1名先週逮捕された

snowを入れるとLINEの情報が設定かわって、LINEのブロックしているものも解除される
最近はLINEの設定をちゃんとやって電話帳を抜き取れなくなったので、このアプリを使わせて電話帳を抜けるようにしている
LINEと違う会社がやっているようにみえるが、naverグループは同じ韓国の会社
snowを使ってLINEを解除して電話帳を抜き取っている
ブロックした相手が解除されて復縁するのもsnowを入れた瞬間におこる

<>
PTAはポケモンGOを必ずしておくように
ポケストップで不審者に誘われることはある
中学生には部活終わりにポケストップに立ち寄って小学生に声をかけるように伝えている
中学生が小学生に話しかけることで見守りになる
iPhoneのバッテリーを見たらどんなアプリが起動したかを見ることできるので、朝ポケモンGOを起動してたら深夜徘徊している証拠

スマホ持ってる人があつまるとポケモンが出てくる
ポケストップの場所は危険地域にいれておくべき
校区のポケストはリストアップするべし!

(ちな篠原氏のレベル21だった

最近は、ポケモンGOの偽物のアプリがあるよ
ポケモンGOやるときは気をつけて!
ポケモンGOの偽アプリで逮捕者出た!11/25にニュースに出てた。13人捕まった。130人が警察の捜査を受けた
(しかしニュース記事はアンドロイドアナライザーのやつの逮捕の話にしか見えない

子供たちにチートについて聞いてください。スマートフォンを改造することをチート呼んでいます。
3DSをチートして遊んでいる小学生、3年生以上だと半分以上いる
チートのやり方はYoutubeに出ている
ポケモンGOも改造するとすぐにレベル30になるチートがあった、チートを使った人が逮捕された
小学生にチートは検挙の対象になると言ったらしゅんとなる

アンドロイドアナライザーの話で画面LINEの会話が見れるとアナライザーのサイト紹介
9800円で売っている商品なので、ウイルス対策ソフトにも引っかからない

公務員がアンドロイドアナライザーいれたら首になる

モラルがないとストーカーアプリを入れるしつくる
今の社会人は悪いことする
悪い大人にならないために情報モラルの話をする
Youtuberなめるな、おでんつんつんする大人にさせないために情報モラル教育が必要

ポケモンGOのGOはGoogleの「GO」
みんなが歩き回ってポケモンGOをすればgoogleマップが完成していく

(ここで、保護者からの「あー」という感嘆の声

LINEが無料なのは会話や位置情報を再利用してるから
iPhoneはsiri GoogleOK Googleで利用者の情報を抜いている
ポケモンGOピカチュウの写真取ったら、その写真はGoogleに利用される
ポケモンGOの写真には位置情報ついてる*2

NISCの資料への補則点(http://www.nisc.go.jp/active/kihon/pdf/reminder_20160721.pdf
「2.偽アプリ、チートツール注意」についって
小学校3年以上でスマホチートしている人は半分以上います。
DSをチートすることは問題ない、リセットすればなおる
スマートフォンはチートをすればなおすことができないからやっちゃダメ

ポケモンGOは11メガ電池を使う*3

自動販売機のコンセント抜いて子供が充電する
低学年はお母さんがコンセントで充電してる姿をみてるから、出先のコンセント使っていいとおもってる

マクドナルドでWi-Fi使ったら、情報はすべて盗聴されてる

停電は固定電話うごかない
学校に公衆電話なくなってきた、使い方おしえてください
大人の常識通じない、平成生まれの特徴

自転車でポケストップ探せるよ

子供はマナーを守っていることを大人も意識を
子供達は学校にゲーム機持っていかない我慢をしている
大学で授業中にスマホ使ったら退学になる
児童会の取組、教える側に子供をまわす、子供が保護者に教えている意識を持たせる
ある程度基準を登録させないと夜中の12時に電話して来る保護者もいる

ネットの投稿は勤務先に見える
小学生に、出会い系サイトを見てもらっている*4
iPhoneは出会い系サイトが入る

(ご近所さん アプリを提示しながら「出会い系サイト」と言ってはる

GPSオンにするとどこにいるかわかる。
Google MAPを3D表示にして最上階にいることが分かるとpinを見せて紹介
大阪府庁舎で出会い系やっている、最上階で!

ピースしてるプリクラから指紋が悪用される
徳島県警にこないだ行ってきました
iPadプロで写真をとれば指紋が見れます
スマホの写真は畳みの大きさ
スクリーンショットは顔検索できない

飛行機がどこを飛んでいるかわかるアプリ(フライトレーダー24的なサイトを提示)
飛行機がどこ飛んでるかはスマホの情報があれば把握できる
北朝鮮に飛行機が飛んでいないように見えるのは北朝鮮スマホがないから(私の見解ではありません 講師の篠原嘉一氏の見解です

アプリ版のヤフーは広告がない
ヤフーで検索したらニュースを、検索したらマーケティングに利用されてる
好きなタレントを検索してたらチケットいりませんかんと出会い厨がくる
ニュースに広告でて出会い系サイトに誘導される
Safariのオプトアウトしたら、Wi-Fiの情報抜かれない
iPhoneは位置情報オンにすると119で位置情報送る

iPhoneの設定えあどろっぷオンでストーカーできる
Androidは位置情報はオンかオフしかできない

SNSのリスクは一度繋がった相手と縁が切れない
DVの彼とも切れることができない
いま、子供が使う番号はトラブルが起きた電話番号ばかり
お母さんが子供が家でしたとSNSに投げたことで、子供が帰ってきてもそこにすめなくなつた

学校での運動会や参観日などの案内について
撮影は許可しますが投稿は禁止しますと印刷してください
PTA予算で賠償しないといけなくなる
参観日は校内でのスマホ利用禁止とポスター作れば保護者も自覚する

スマホブルーライトの影響について
可視光線の説明
パソコンやスマホ、テレビでのブルーライトの光の強さをグラフで説明
ブルーライトスマホ焼け
日焼けサロンと同じ たるみも、右でスマホ使ったら左でスマホ使って真ん中でも使ってください(会場から笑い
子供たちが落ち着きない、キレやすいはブルーライトのせいと学会発表あった*5
iPhoneで明るさの設定をナイトシフトしたらブルーライトがとまる

アップルウォッチ
モラル指導してたらカンニングに使わない
iPhoneで盗撮したらGoogleで、写っている人の連絡先検索できる
骨電動の腕時計で、カンニング

他人にパスワード教えたら行動記録みられるよ
インターネットやってる人はみんな行動記録がとられている

夫婦でも許可なく履歴みたらストーカーで逮捕される
パソコンに、パスワードはったらパスワードではなくなる
会場のある市での小学生には家族の名前でパスワードを作るように言っている

宿題の答えがでるアプリはデフォルトですまほに入っている

Googleグラスの説明
万引きしてもGoogleグラスかけてる人がいたらだれかわかる*6


学校のホームページがあると子供が学校のことをネットにかいても見つかりにくくなる
iPhoneの撮影地とピープルのはなし

(ここで、ツイキャスの画面やLINE LIVEの画面をリアルタイムにプロジェクタに投影しながら会話が進む

LINE LIVEは小学生が多い

(画面を拡大して小学生と思われる児童の動画を投影、児童の動画を次々に写し出す

アナログも知ってほしい、子供たちに郵便をおしえてください

(abemaTVの画面をリアルタイムにプロジェクタに投影しながら会話が進む

abemaTVはサイバーエージェントがやっている、テレビと違って絶え間なく流れているため区切りがつかなくなる
ピコ太郎がCMしたら小学生めっちゃみだした
子供にニュース見せて

(abemaTVのアニメを大画面で会場で投影、ハガレンが背景にずっと流れている良いのか気になる

サイバーエージェントスマホをトイレに持っていけといっている
サイバーエージェントが、金を払わせるようにしている
abemaTVのせいでコメント書く文化が定着

サイトへの投稿は消せない→デジタルタトゥー

(問題投稿の生の写真を会場で投影、ほぼモザイクなし、下腹部等露出するとまずい部分はモザイク、顔はモザイク目線無しが大半

小学生にも見せてる
伏見稲荷の全裸写真紹介
蟹食べ旅行マイナンバーで発覚?(よくわからなかったけど、何人かに聞くと、マイナンバーと言ってたのは間違いがないようだ
Facebookに投稿して移り混み

資格が取れたという写真、SNSに顔と名前でストーカーが、生まれる

(某免許の公開しちゃった写真をモザイクなく大写し、名前アカウントモザイクなし→検索したら見つかった

LINEの設定について
LINEの設定でアドレス帳読み取るにしていると「アドレスを抜き取られる」
LINEのメッセージに、勤務先をかいたら取引先とつながる
昔のメールはアドレス帳交換した人しかやりとりできなかった
LINEは設定をしないと誰とでもやりとりてきてしまう
LINEよりFacebookのほうが安全
LINEは心理学を専攻した人が就職してる、心理学を学んでいる人ばかりを採用している
LINEは間違えて誤タップさせる仕組みばかり考えている
LINEでブロックしたら、相手にブロック中ってでる

(ここで講師の位置情報を公開してGoogleマップに表示→屋上にピン立ってるが会場は4F

ポケモンGOが普及するとGoogle Mapの家の前の写真などもクリアになって来る

子供たちに不便体験をさせよう

法的な権限がないと削除依頼できない、一般人には無理

言葉遣いが標準語になってきたらネット依存
マスクを常にしているとネット依存
黒いマスクは族

中学で持たせるつもりなら、小学生から持たせよう
今のうちに持たせて
いるかどうかは子供にプレゼンさせるべき
持たないとプライドが!というこには3DSを買い与えよう
サンタさんからは現金にして、ゲーム機にはさせない
兄弟いるばあいは上の子だけにあげると上の子のプライドが保たれる

日本橋つれてったらオタクきもいって言われるので現実見せてアニメ依存させない(これ、かなりつらい、会場内にアニオタいるよ 私です

大阪府のサイバーをやっているので、生徒の写真も名前も把握しているから、学校呼ばれたら声掛けをしている*7

質疑応答(以下すべて追記)

質問:

  1. 子供たちにも見せていると仰っていたがLINE LIVEのようなライブ動画を子供たちにも見せているのか?中には、同級生の中継が写るかもしれない危険性を波乱でいるのではないか?
  2. 出会い系サイトを子供に見せるべきと話をしていたが、見せてもよいものなのか?

応答:

  1. LINE LIVEやゲーム画面は子供に見せない、やりたい、したいという子供たちの興味をそそってしまう、大阪府のサイバーをやっているので、生徒の写真も名前も把握しているから、学校呼ばれたら声掛けをしている*8
  2. 学校に行く前に、学校で事前検索しており、投稿はすべて見ている。体育館や教室に来た段階で名前は確認済
  3. 出会い系サイトは子供たちに見せるべき、利用していたら利用していることがばれると教えないといけない
  4. 出会い系には子供は出ません。地元は拡大しません。位置情報が人から見れるんだよということをわからせないといけない、言葉で言っても理解しない。

(出会い系サイトとして画面にうつし出されていたものは「ご近所さん」アプリで出会い系サイト規制法でいうところの「出会い系サイト」の分類ではないと思われた

*1:メモをFacebookで行っていたため、コメントネストされて漏れてたよ

*2:実際に、私がとったポケモンGOの写真には位置情報がないんだけれど、どうすればつくのか聞けばよかった

*3:どこの単位かよくわからない

*4:これは質問しました

*5:学会名までの公表は無し

*6:現在、販売中止になってるのではないか

*7:大阪府の〜以下は本来、質問への応答だったので下部に移動

*8:大阪府の〜以下は上のほうに応答外として書いてしまったので移動

小学校登下校時の横断歩道の見守りに見る意見の違いについて

先日、小学校登下校時の横断歩道の見守りについて話し合う機会があると連絡をいただいたので、委任状を出さず実際に参加してみた。

ことの経緯

なぜ、見守りについて改めて話すことになったのか。

現在、我が家が居住する地域は、登下校の横断歩道の見守りを保護者が行っている。
世帯数が多かった時は、年間の見守り回数も1世帯当たりそこまで負担にならなかったものの、世帯数の減少とともに見守りの回数が増加した。
幼稚園や保育園に通っていない未就学児が居る場合は、子連れで横断歩道の見守りをすることとなりかえって我が子を危険に巻き込みかねない場合もあるし、働いている保護者からすれば半休を取得したりフレックスを活用したり、そもそもそういった制度がないために休まざるを得なくなっている場合もある。

さて、改めて先に「現在、」と書いたことも触れておきたい。
そもそも、既に高校生なってしまった長男が小学校在学時には、登下校の横断歩道の見守りを保護者が行っていなかった。

市の予算で専従員のいわゆる緑のおばさん・おじさん的な方が登校時に横断歩道に立っていた。
一部箇所だけ。
そう、一部箇所。

市の予算削減で、一部箇所の専従員が提供されなくなり、その地域の保護者の方々が横断歩道に立つようになった。
そうすると、同じ学区でも横断歩道に立つ保護者がいる地区と、立たない地区があるのは不公平だという話になったらしく、従来、横断歩道の見守りが行われていなかった場所にも保護者が立つようになって今に至っている。

そもそも、その場所の横断歩道に見守りは必要なのか?

「立たない地区があるのは不公平」という話そのものが、始まりとしておかしいだろうという気がするが、今更いっても始まってしまったものは仕方がないので、必要かどうかを考えることが大切なのではないだろうか。

横断歩道に保護者が立つ目的

保護者によっては見守りが必要・不要だと思う理由は様々だ。

  • 必要だと思う派
    • 我が子が低学年なので不安だから見守りたいし見守ってほしい
    • 我が子が中学年になってきて、少し調子に乗っているので見守りは必要
    • 我が子が高学年なので、信号、点滅ぐらいならダッシュしてしまうので見守りは必要
    • 漠然と不安なので
    • 必要か必要じゃないかと言われたら必要だと思うけど、仕事があるので誰かに頼みたい(金銭的解決も容認)
    • 保護者が見守ってこそなので、お金で解決しようというのが理解できない
  • 不要だと思う派
    • 我が子は学童保育に行っているので、ぶっちゃけ見守り不要
    • 我が子はほっておいても、交通ルールをきっちり守るので見守りは不要
    • 仕事しているので必要かもしれないのはわかるけど、仕事を休んだりしてまでの見守りは不要

また、保護者が立たなくてもいいのでは?という保護者でも必要だという意見を出す保護者もいる。
例えば、地域のシルバー人材センターに依頼してお金を払うという意見。
残念ながらシルバー人材センターが仕事として受けるための条件は、横断歩道の見守りには適さなかったりするのだが。
シルバー人材センターが引き受ける条件については後述する。

もちろん、横断歩道に立つことで、子供たちの登下校の様子を見ることもできるし、一緒に立つ保護者の方とのちょっとした井戸端会議時間にもなるのでそれも良い時間なんですけどね。

シルバー人材センターに依頼するには?

シルバー人材センターの費用は地域ごとに異なるが、おおよそ受けるための条件は以下の通り。

  • 1つの仕事は2人で受ける(2人分の予算が必要)
  • 1回の仕事は1時間ごとで依頼(見守りの場合、朝・夕ともに30分程度なので抱き合わせで依頼している地域もある)
  • 1時間単価900円〜1000円/人
  • その仕事を引き受けてもよいという人がいない限り人は派遣されないし、常に依頼できるわけではない

1か月で20日の見守りを依頼する場合、抱き合わせで依頼できたとして、1000円/日×2人×20日=4万円
世帯数が20人だったとして毎月2000円を保護者が負担するということになる。
全校生徒が通る横断歩道なら学校でPTA会費として徴収し依頼を行うこともできるだろうが、全校生徒が通るわけでもない場所なら、そこを通る児童の保護者世帯が負担することになるとすればその程度だろう。

2000円を安いか、高いか?で考えると家庭次第になるので、結局、どうするかは決まらないままだ。

実は定期的に出ていた見守りに対する意見

小学校や中学校のPTAや地区委員を経験している人ならわかるだろうが、こういった役員の任期は1年限りで1度経験すると2度目は不要という会則を設けているところが多い。
実際、数年おきにこういった意見は出ていたそうだが、役員が引き継がれる際に経緯などは引き継がれず、かいつまんだ現行状況のみが引き継がれる。
また、大きな改変を行うと、数年後に名指しで改変が問題だったと指摘される場合もあり、大きな改変を良しとしないような空気があるところも多い。

こういった意見のやり取りは、地域地域によって行われているとは思うが、どのように議決したか、また、どういった意見があったのか?などを他の地域と共有することもあまりないために、良案がどこか別の地域で実施されていたとしても、それを知るすべがない場合も多いのではないかと思っている。

横断歩道の話に立ち返ってみる

一度、見守りを始めると、やめるということに不安を感じる人が多いのも分かる。
しかし、必要・不要に関わらず、交通法規について子供に教える役目があるのは保護者であり学校でもある。
子供には判断できないと言い切って子供に伝え続けることをやめてしまうのではなく、まずは、子供の交通法規に対する理解の向上を目指すことを初めて見るのはいかがだろうか?

学校でもっと交通ルールについいて教えてほしいという意見も、実際に、この会合で何度か耳にしたが、そもそも、保護者も交通ルールを子供に守らせる努力をしようぜというほうが前向きで建設的な気がしたよ。

さて、もっといい案とか、ネットを徘徊して探してくるか。
いや、もちろん、ご近所との話し合いとかもするんだけどね。

*1:PTA関連が多く書かれている