CIOセキュリティ・インシデント対策講座 その4:再発に備えろ! :ITPro

4話完結連載の最終回
    
考えられる対策としては,似た名前で悪用される危険性のあるドメインを一通り自社で全て取っておくという方法がある。 ドメインの値段はまちまちではあるが,1ドメインあたり 1年で,数千円程度であり,保持するだけであれば決して高くはない。 どこまでのドメインを自分たちで保持するかは判断の別れるところであり,可能性を考え始めれば切りがない。 しかし,例えば少なくとも .co.jp の前に付く文字列と同じ文字列の付いた .com ドメイン .net ドメインを持っておくのは 「フィッシング対策」としては有効な方法の 1つと言えるだろう。
あとは、あれ、社名変更したりしてドメインが変更になった場合、元の社名の認知度がどの程度なのかに応じても元の社名のドメイン界隈にも気を使うべき。 でないと、元の社名のドメインを1年程度で放出してアダルトサイトになっていましたよ!ということが起こる場合もありますよ。 まだ、アダルトサイトだったというだけなら『マシ』な話で、旧社名でフィッシャーががんばりましたというしゃれにもならない状況に陥る可能性もありますから。