第9回 関西OpenOffice.org勉強会レポ
久しぶりに勉強会と名のつくものにきちんと参加してきました。 今回も大阪電気通信大学の演習室という素晴らしい環境をお借りすることができ感謝。 第9回 関西OpenOffice.org勉強会は、目玉企画「交野市の OpenOffice.org 導入事例」のお話もあってか、総勢24名(スタッフ込)の方が参加されました。 受付後は演習室の自由な席に座り、勉強会が始まるとOpenOffice.orgが導入された端末を自由に操作することもできるため、 講師を行う方の話を聞きながら実際に確認することもできました。 さて、今回のネタは第9回関西OpenOffice.org勉強会 - Kansai LibreOffice benkyokaiで紹介されていたのは3本でかつ、1本調整中でしたが、 ・Excel2003/2007とOOo3.2のオートフィルタの違いについて/まいぱぱさん ・交野市の OpenOffice.org 導入事例/交野市役所 天野さん ・OOoCon2010参加報告/榎さん ・OOoのバグが治るまで/中本さん の4本の話を伺うことができました。 これらの資料は、今後第9回関西OpenOffice.org勉強会 - Kansai LibreOffice benkyokaiで閲覧できるようになる予定ですが、まずはmemo書きの公開をしておきます。
Excel2003/2007とOOo3.2のオートフィルタの違いについて/まいぱぱさん
仕事で名簿の並べ替えを行ったファイルを、 バージョン違いのExceldeファイルを開いたり保存を行うと「互換性がない」というメッセージが表示されたため、違いを確認してみた。 Excel2003を使用するなら、OpenOffice.org Calcを使用したほうが細やかなフィルタリングができるため、使用を進めることができるのではないか?
アプリケーション | オートフィルタ数 |
Excel2007 | 複数項目 |
Excel2003 | 2つまで |
OpenOffice.org Calc | 複数項目 |
交野市の OpenOffice.org 導入事例/交野市役所 天野さん
3年前にOOo2.4部分導入で挫折 MS Office代替の名目で導入を図る⇒失敗 理由 情報部門が独断で導入⇒職員がサポートが十分にできない 既存のMS系ファイルの互換性が...orz 管理職からダメだし⇒.doc開けた際の書式などが× 職員が修正作業を行い、運用スキルを身につけるのが無駄では?という意見 1本4万円しても5年の月数で割ったら一本700円程度では?...という頓挫状況で一本のメールから話が再開 参照:中田真秀(なかたまほ)の研究用ブログ コメント欄 「天野が原町に住む方から、 会津若松市様の事例紹介と供に交野市でもオープンオフィスを使ってみたらどうか?というご意見のメールをいただきました。」作戦を立てよう 必要なもの ・全体にかかる意思決定手続き 『大阪電子自治体推進協議会の調査研究テーマとして提案してみよう』 ・サポート体制 ・MSファイルの再現性向上 3.1が出てかなりイイカンジ ⇒ イケルカモ??? 大阪電子自治体推進協議会が意見交換会実施 ・次年度事業の意向調査の反応が良かったのか? ⇒年末に意見交換会実施 次年度調査研究事業に採択されそう 『大阪電子自治体推進協議会の調査研究テーマになれば問い合わせ窓口くらいは確保できる』 ・意思決定手続きをしておこう ⇒来年Windows2000が使えなくなるからその対策とセットでどうだろう? OOo導入 公文書の国際標準規格化を意思決定 ・公文書のODF化⇒MSも次期Officeから対応する形式だよ!と説明 ※アピールポイント!!! 導入メリット ・MSOffice互換機能の向上 ・マルチプラットフォームが提供 ・PDF作成機能標準装備 Adobeのソフトを持っているのは、広報課か情報システム課しかなかった PDF化した配布資料の作成回数がどんどんと増えてきたため、配布文書作成にひと手間かかる ⇒OOoを導入すれば皆が手元で作れるよ! ・プレゼンテーション、データベースも装備⇒PPT、Access付きのMSOfficeだと導入コストが倍 市役所のOfficeはPPT付きが標準ではなかった(台数制限) ・経費節減効果 コスト削減 MSライセンスコスト 会津若松市などのコスト削減などもアピール //すでに他市での導入事例などもあるとコスト削減方面のアピールはいいのかもしれないなぁ 今後の取り組み ・公文書データのODF化 ・移行目標年次 MS XPサポート期限2014年までに情報パソコン更新に併せて順次実施 ・例外対策 国や府などのやり取りに必要な最低限度の数は維持しマクロ付きデータのやり取りに支障が出ないようにする ・期待される付随効果 MS Officeとのレイアウト互換性の関係上全ファイルの見直しを行い 導入以来7年を経過して再利用されなくなった文書の整理とファイルサーバの整理を期待 ⇒書庫サーバもあるため、保存が必要なファイルに関しては申請の後、保管する取り組み //これはよくわかるなー。長年運用するファイルサーバって整理していくのマジで大変だし 2010/08/頭 市役所内端末全台にOOo導入 2010/09/14 大阪電子自治体推進協議会推進で職員研修の実施 研修後の感想 ・データ変換が不安 ・Writerはなんとかなるかもだけど、CalcやBaseが不安 ・互換性は思ったより低いが、MS Officeを使いたがる人の意識を変えないといけない ⇒勘所がつかめない人の個別対応が必要かも ・PDF化できるのは便利 ・慣れていけば行けそう ・Linux版とWindows版で少し違う部分があって使いにくい ・MS Officeになれているので「ちょっとだけ違う」動きにいらいらする ・アクセスを使いたいのにBaseは機能が少なくて不便 よくある問い合わせ ・均等割り付けは? //市役所は均等割り付けを使用する文面を使用する人が多かった ・メールで送ったら相手が開けないという ・Writerの文書中の票組の太さ変更方法 ・Writerで行数と文字数を設定したら表示されるマス目を消したい 回答に困る意見 ・MS Wordの均等割り付け文書をWriterで開くと左詰めになる 文字間隔をその後開けようとしても開けれない ・キーバインドがいちいちMS Officeと「ちょっとだけ違う」が使いにくい ・研修を受けてやっとワード、エクセルに慣れたけどOOoは人事で斡旋している研修が見当たらない 質疑応答やディスカッション 運用体制は? ⇒2人体制(職員約500人) Impressの研修はあったの? ⇒Impressで広がっていけば面白いかも?研修などで 高齢者向けのパソコン研修とかしたらどう? ⇒おじいさんおばあさんが簡単すぎて面白くない 某市では高齢者向けの研修でODF化していく、ボケ防止、コストがかからない、レイアウトも完璧 1日に来るクレームの数は? ⇒移行当初は1日中、最近は1日に1-2件 展開はどうやったの? ⇒Windows2000消すために 100台近くのUSB起動してイメージをネットワーク経由でインストール フォントは? ⇒IPAフォントを全部追加した マクロに関しては? ⇒今後+最低限度のMS Officeライセンス数は維持 プリンタは? ⇒既存のプリンタがドライバあったので全く問題なかった
OOoCon2010参加報告/榎さん
あとで
OOoのバグが治るまで/中本さん
あとで