Word2010で「Ctrlキーを押しながらリンク先をクリック」しても"このコンピュータに設定されている制約のため、この操作は中止されました。 システム管理者に問い合わせてください"と表示されリンク先を表示することができない。
端末環境
- Windows7
- Office 2010
- InternetExplorer9
- 発生個所:Word2010内の目次から本文に飛ぶためのリンク
不具合の発生しているダイアログを確認してみよう!
↓「Ctrlキーを押しながらリンク先をクリック」してみる
"このコンピュータに設定されている制約のため、この操作は中止されました。 システム管理者に問い合わせてください"
技術情報(KB)を探してみよう!
やはり、不具合が出たらMicrosoftの技術情報(KB)を一番に確認するべきです。
Googleで「"このコンピュータに設定されている制約" Word site:microsoft.com inurl:kb」を検索欄に入れて検索してみる。
ご存知の方も多いとは思いますが、「microsoft.com」というドメインので「kb」という文字列を含んだサイトの中で「"このコンピュータに設定されている制約" Word」を含むページを探すという方法です。
検索結果を見てみると、
"このコンピュータに設定されている制約" Word site:microsoft.com inurl:kbとの一致はありません。
...orz
ただし、類似のダイアログが表示される技術情報を発見したので確認をしてみることにします。
類似の技術情報(KB)を確認してみよう!
Outlook でハイパーリンクをクリックすると、エラー メッセージが表示される(KB310049)を見てみると、以下のような記載がある。悩んでいたダイアログと類似の文言。
Microsoft Outlook でハイパーリンクをクリックすると、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
このコンピューターに設定された制限のため、操作が取り消されました。システム管理者に問い合わせてください。
同じ状況であれば、それを修正することでWordも治る可能性があるかもしれないので、Outlook2010の挙動を確認してみる。
あれ?Wordの不具合と同じ文面!*1
原因は新しいバージョンの Microsoft Internet Explorer にアップグレード以降に以下のレジストリ キーが存在していないか、破損しているとのこと。
レジストリ:HKEY_Local_Machine\Software\Classes\htmlfile\shell\open\command
レジストリエディタで見てみた。
レジストリキーは存在しているので、最悪、Wordの不具合が治らなくてもOutlookの不具合は治るんじゃないだろうか?
ということで、このまま引き続きOutlookの回避策を実施する。
FixItを実施してみよう!
この問題を自動的に解決するにはに記載されている「Microsoft Fix it 50388」を実施してみる。
1. Fixitのアイコンをクリックし、ファイルを保存する。
2. 保存した「MicrosoftFixit50388.msi」を実行するとライセンス同意を求められるので、内容を確認し、「次へ」をクリックする。
3.「参照」からターゲットフォルダを選択して「次へ」をクリックする。
複製ポイントが作成される旨が表示の後、UAC(ユーザーアカウント制御)の同意ダイアログが表示されるため、同意を行うと回避策が実施される。
4.Fixitの実施終了後、完了を示すダイアログが表示されるので、閉じると再起動を促されるため再起動を実施する。
再起動後、Outlook2010からもWord2010からも「Ctrlキーを押しながらリンク先をクリック」を実施したことで発生していたダイアログの表示もなく、Wordは文書内のリンクへ目次から飛ぶことができるようになるし、外部リンクでは問題なくInternet Explorerが起動するようになりました・・・って、ちょっとマテ。このhatenaを編集しているWindows7なPCはデフォルトのブラウザがChromeに設定されていたはずだとハタと思いだす。
FixIt実施でデフォルトのブラウザがInternet Explorerに変更されてしまったようなので、Chromeを起動してみた。
Google Chromeはデフォルトのブラウザとして設定されていません。
というわけで、再度Google Chromeをデフォルトのブラウザに設定し、OutlookとWordの挙動を確認してみると今度はGoogle ChromeでOutlookの外部リンクが開きました。
めでたしめでたし・・・かな?
この問題と同様のMicrosoft Answers
以下のAnswersであげられている回避策や、私が実施した回避策はあくまで参考であり、必ずご自身の責任で実施していただくようお願いいたします。
*1:KBの文面間違いかな