「スマホ世代の子どものための主体的・対話的で深い学びにむかう 情報モラルの授業」レビュー
「情報モラルの授業」を読んだレビューです。
書籍の紹介
スマホ世代の子どものための主体的・対話的で深い学びにむかう 情報モラルの授業
※ 子供とネットを考える会のトラッキングIDを入れています
レビュー
保護者の立場として、ネットやスマホの話をする人の立場として書籍を読みました。
「授業」と書かれているだけに、板書例が書かれていたり、授業の展開方法のTIPSが書かれているのですが、学校の先生だけでなく保護者としても子供とネットやスマホの話をする際にどのような質問をすれば子供から話を引き出しやすいかのヒントになりそうです。
授業用のワークシートも、スマートフォンを買い与える前に約束を決める参考にもなるため、保護者も共に学ぶという意味でこの「情報モラルの授業」の書籍は読んでおきたいものです。
個人的にいいなと思った場所は『情報の信頼性・信憑性』を取り扱った実践事例の考える時間の一文です。
以下、抜粋。
では、正しい情報であれば拡散をしてもいいのでしょうか。
スマホで見た画面は簡単にスクショで友達に送信できますし、受信した友達は、また別の友達にそれを転送するかもしれません。
友達の友達へ、そのまた友達へ。
そんな日常を私たちはネット上でよく目にします。
「●●さんが行方不明」「●●さんが〜をしていた」「ニュースで●●が〜」などなど。
これは、子供だけでなく、大人も考えておくべきことだと常日頃から思っています。
よく、『誤った情報を拡散しないようにしましょう』や『チェーンメール*1は転送しないようにしましょう』なんて言葉を耳にしますが、正しい情報についてはあまり論じられていないような気がします。
また、常日頃から子供とネットを考える会でお話している「ウソで脅さない」「行き場のない不安で終わらせない」という話と同じように、『スマートフォンのポジティブな使い方』内に「ここがポイント」と書かれている項目もまた、子供や保護者の前で話をする立場としては心に留めておくべき言葉が書かれています。
これは、ぜひ、書籍で読んでいただきたいのでここでは抜粋しませんが。
購入者を対象とした、資料提供サービスなど書籍だけには収まらない情報もふくめ必見ですので、ぜひ、一読どうぞ。
*1:今や死語となった言葉