子供×ネット 保護者として考えたいこと

これは、「子供」×「ネット」 Advent Calendar 2014 - Adventarの投稿の一環です。
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任天堂なんだから、DSで閲覧可能なサイトは安全なんですよね?という質問を受けた。 - 家庭内インフラ管理者の独り言(はなずきんの日記っぽいの)を書いたのが2013年3月中旬。
そこから、保護者ってどう変わったのかなってふと考えてみたんですが、やっぱり変わってないものは変わってないということ。
でも、変わったものはちゃんといい方向で変わっているということ。

企業は変わった?

ニンテンドー3DS ページを表示するには?:Nintendoには、「Newニンテンドー3DSNewニンテンドー3DS LLは、ブラウザーのフィルタリング機能が最初から有効になっていて解除にクレジットカードで30円(税別)の支払いが必要」なことが書かれています。

これって、企業が変わっているってことですよね。

もちろん、他にも変わったことがありました。

国は変わった?

青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備のための保護者に対する重点的な啓発活動(春のあんしんネット・新学期一斉行動)について(依頼) - 内閣府
これ、2014年3月末に公開さました。

啓発活動の対象に親という立場の人がきっちり明記されたってのは素晴らしいんじゃないかな?って思っています。
保護者向け普及啓発用リーフレット素晴らしいです!

ところが残念なことに、この活動、どこまで保護者に届いているのかがぶっちゃけ疑問でもあります。

保護者は変わった?

テレビのニュースや、新聞記事で心配事ばかりが増えて、根本的にどうやって対処すればいいのかとかみんな手探り。
手探りしている人はまだましなほうで、あきらめている節すらある場合もある。

さきに紹介したリーフレット
保護者には届いていないんじゃないかなという話。
保護者に手渡される方法はどんな方法が考えられるのかなというと、直接手渡しか子供を通しての配布の2択しかない。

おっと、ネットで見ればいいんじゃね?とかそういう、自発的な動きを全ての保護者に期待するのは無理な話なので、思い浮かんだとしてもやめましょう。

Case1:直接手渡し

さて、どのタイミングで保護者に手渡すことが可能でしょう?

  • 入学式:1年生以外の保護者には渡りません
  • 参観日:全員の保護者が来るとは限りません、中学になると来ない親のほうが多い
  • 懇談会:同上
  • 三者(二者)懇談会:多くの保護者が来る可能性が高い

保護者視点で考えてみると、「三者(二者)懇談会」がもしかしてベストかも!となるのですが、如何せん、実施期間が決まっているため、タイミングを外すと「それ、いつのプリントですか?」ということにもなりかねないのでタイミング次第なのかなというところかもしれません。

Case2:子供を通じて

これ、小学校低学年の頃ならまだ習慣づけとして連絡帳に「今日のプリント:○枚」とか書いてあったりして、保護者の連絡帳確認の押印がいるケースなどは気づく可能性かなり高そうです。

小学校低学年の頃なら。

そう、年齢が上がってきて、中学校や高校になるとまず連絡帳を保護者が確認するなんて行為は存在しないんです(ある学校があったらごめんなさい)。

特に男子。
カバンの中でプリントがぐっちゃぐちゃになっている率の高いこと。
多くの保護者から漏れ聞こえてきます。

通知方法
  • プリント配布しましたメール
  • 学校の公式サイトで告知

メールは、プッシュ型の手法として。
子供経由で大切なお知らせプリントを保護者に渡す必要がある場合、学校で利用している一斉配信メールを利活用してお知らせするという方法を取っている学校があると聞きました。

その学校では8割程度の保護者が一斉配信メールへの登録を行っているとのことで、したが、学校によっては過半数も満たない登録数もあるので、どの程度一斉配信メールを通じてプリントの存在を保護者が認知可能かは、登録数次第なのかもしれませんね。

もっとも、学校によってはこの一斉配信メールを不審者情報や天災に伴う学校からのお知らせに利用すると宣言しているために、こういった利活用は想定外で保護者の同意が必要なためできないというところもありました。

じゃぁ、学校のサイトで告知すればいいんじゃない?と言われても、学校の公式サイトの更新具合がどの程度で、どれだけ保護者に認知されているか?次第なのが残念なところ。

公立の小中学校の公式サイトの更新は先生が行っていることが大半で、ネットに不慣れな先生が多いと更新は滞っていますし、得意な先生が居ても、その先生がガッツリ更新をしている間はよくても、移動すればおしまいというのが現状です。

市町村によってはCMSを導入して、先生負担が減っているところもあるようですが、HTMLべたうちで、ソースを見るといつの時代のホームページビルダーを利用しているんだろうと思うところも見かけます。

情報、伝わらなければ、どうしたらいいかなんか考えるきっかけを得ることもなかなかできない。

子供×ネット 保護者として考えたいこと

「知らなかった」から「聞いたことがある」を目指して、子供とネットを考える会の活動をしているのですが、「聞いたことがある」を一つでも増やしていくことが、保護者にとっても大切なことなんだと思っています。

井戸端会議のネタにしてくださいね。

色々な場所で保護者対象にお話をさせていただいた際に、必ず最後に話している言葉がこれです。

保護者同士が集まった時に出る話題。
学校の●●先生がどうだこうだ、あそこのスーパーのアレがよかった、××塾はいいらしいよ。
そこに+α。

「ねぇ、スマホって子供にどうやって使わせてる?」
「子供、ネットで何してる?うち、Youtubeばっかり見てるんやけど」

たぶん、きっかけは軽い言葉でいいと思う。
塾に行かせるために、連絡用途としてスマホを買ったけど塾をやめてしまって結局スマホだけが手元に残ったという愚痴も。
Youtubeを見て笑い転げているけど、見せてくれへんという愚痴も。
LINEばっかりやってて、心配という話だって。

きっかけがあれば、保護者同士でどうしたらいいかなー?なんて話につながると思うので、まずは「子供×ネット」について、井戸端会議の口火を切ることを始めてみたらどうだろう?

勿論、あんまりネットやスマホな話題ばかりだとドン引きもあると思うので、その度合いは他の会話と同程度でいいと思うんですけどね。

近頃、保護者頑張れよと言われることも多くて、これ以上何を頑張ればいいのよ!って思ってることも多々あるけど、雑談の一環として、種をまく人が一人でも増えるといいなと思っています。