自分戦略を考えるヒント:新人が「仕事の壁」を乗り越えるポイントは?(@IT)

  1. 自分なりに問題解決のメソッドを身に付けること
  2. 「周りを巻き込む」こと
  3. 「日記を付ける」こと

 うちのアプリの新人君(すでに3年目のはずなので、新人というものではないはずだけど)は、2個目の「周りを巻き込む」ということがまだ出来ないで居ます。
 周りを巻き込むというと、聞こえが悪いのかもしれませんが、何かしらのプロジェクトを任されて、プロジェクトリーダーへの一歩を踏み出そうとしているので、そこは経験豊かな人を巻き込むことも必要なのだということ。すべてを自分一人でこなすというのは無理だということ。を自分で身に着けて感じていくしかないのだけれど、それをフォローするのもそのプロジェクトを彼に任すと決めた上長の仕事でしょう(それが出来ていないで新人君に対して「お前は進め方がおかしい」だの「ちゃんと連絡しないと」だの言い放つのは少し酷でしょう)。
 自分が何かしらのプロジェクトを一任されたとき、まず、以下のポイントをきちんと押さえるべきでしょう。

  • プロジェクトの全体像
  • プロジェクトで使えるリソース(人)の能力
  • プロジェクトを進めるにあたっての現場のキーマンが誰か

 全体像を把握できずにプロジェクトを推し進めるのはまず、不可能ですし、流れすら掴めないで業務改善しよう!って言っても机上の空論に終わってしまいます。また、リソース(人)の能力を理解しておくと、進行に合わせた形で担当者を割り振り出来ますし、そこでのコミュニケーションを密にとることで自分自身の能力も高まるはずです。キーマンの存在は一番大切で、情報システム部門だけで完結できるプロジェクトなど、ユーザさんが使用してもらえないものの開発・プログラム提供などはお金を溝にほかすのと同じことです。現場のキーマンを押さえてそこでの理解を得るだけでも、キーマンから現場へと言った浸透も見込めるものです。
 日記は、まぁ、memoですが。どこで、誰に、こういうことを依頼された。とか、きちんと把握しておくだけで、ユーザさんとの会話にそれを盛り込めば、ぁぁ、この人は、きちんと現場サイドの意見を覚えていてくれる。それが、たとえ、最終的に具現化できない内容でも、理解されていると言う「思い」は大切ですからね。memoにそういったことを控えて記憶の片隅においておくだけで、やり取りが色濃く出来るものです。
 「周りを巻き込む」ことの出来ないアプリの新人君に対して、私がとっているのは、現場で彼に話した内容をユーザさんサイドから聞いた場合に、まずアプリの新人君に確認を取ること。私で答えを出さないこと。だって、そのプロジェクトを任されているのは彼であってわたしではないのです。そこで、私が答えを出してしまった場合、ユーザさんは彼に対して何も言わなくなるかもしれません。初めて聞く内容であっても、「別の担当者が伺っていると思います」等、「聞いてませんよ、そんなのまったく」なんて答えるのも彼に対する印象を下げるだけなので、情報システム部門として全体的に良いものではなくなるでしょう。
 巻き込まれなかった場合も、フォローをするのは大切です。そこで、捨て置いて、彼が伸びる妨げをしないように。
 ぁぁ、先輩もしんどいなぁ(最後は愚痴で 笑
ITエンジニアを続けるうえでのヒント〜あるプロジェクトマネージャの“私点”@IT情報マネジメント:プロジェクトマネジメント技術を補う“ノウハウ”とは?なんかも良い記事ですよ。というか、こういう記事に目を通す時間も必要だと言うことをまず知るべきでしょうね。