スマホ・ネット利用と自転車の話 #safewebkids #AdventCalendar2020
この投稿は遅くなりましたが、子供とネットを考える Advent Calendar 2020 - Adventar の2日目の投稿です。
(実際には1週間以上投稿遅くなってしまいました m(_ _)m)
今回は「ネット利用と自転車の話」というテーマで書こうと思います。
この乗り方どう思う?
これは、私が小学校でスマホ・ネットの話をしてほしいと依頼された際に、子供たちに提示している資料の一部です。
「え?スマホ・ネットの話なのになんで自転車?」って思いましたか?
子供たちも、このスライドを見せるとポカンとした顔を浮かべます。
目の前にいる人は「スマホ・ネット」の話をしに来ているはずなのに、目の前のスライドはどう見ても「それじゃない」のです。
これを見せながら子供たちに質問します。
「みんなはこの乗り方どう思う?」
小学生の子供たちは総合的な学習の時間などで「安全に自転車に乗る」ということを学んでいます。
実際、我が家の子供も小学4年時に特別授業で、地元の警察官による交通車安全教室で自転車を取巻く交通法規を交えながら、安全に自転車に乗るための講座を受けています。
このように、多くの小学校で児童たちは「自転車」という道具と、それに関わる「法律」について学んでいます。
また、自転車での交通安全教育の前に、子供たちが一人で出かけるようになるまで、私たち保護者は子供が安全に外で過ごすことができるように、多くのことを注意・説明しているのではないでしょうか。
- 道路は横断歩道や歩道橋のある場所で渡る
- 信号がある場所では赤・黄では止まり、青では左右を確認しながら渡る
- 歩行者は歩道がある場合には歩道を歩く
- 歩行者は右側通行をする
など、他にも多くのことを保護者は子供に対して、分かりやすくかつ懇切丁寧に説明をしているはずです。
ですので、子供たちはあのスライドを見てこう答えてくれます。
- イヤホンして自転車乗ったらあかんで
- スマホ見ながら自転車アブナイやん
- 傘さしたら片手運転やん!
- 傘をささんとレインコート着たらええのに
- 二人乗りあかんねんで
- この自転車ライトついてへん!
などなど...多種多様な回答が飛び出します。
子供たちに「すごい!」と伝えることの大切さ
子供たちが生き生きと回答する様子はとても微笑ましく嬉しくなります。
そして、もちろん、答えてくれた・考えてくれた子供たちに「すごい!」と伝えることがとても大事だと思います。
だって、スマホ・ネットの話をしているはずなのに、急に振られた自転車の話についてしっかり考えて答えてくれるんですよ?準備していた心づもり以外のことを聞かれているにも関わらず無茶ぶりに答えた子供たちに拍手です。
聞いた知識をいつでも思い出して答えることができる柔軟さはとても素晴らしいことです。
いきなり、アブナイ!危険!こんなのダメ!からスタートしてしまっては、子供たちの受け入れる心に蓋をしてしまうのではと常々思っています。
まずは、誉めれるところを探して心の蓋を開けてもらってから話をスタートしたいところです。
「道具」×「法律」という組み合わせ
このように子供たちに「自転車」×「道交法」という組み合わせで話をしていますが、「道具」×「法律」という組み合わせで物事を理解することはとても分かりやすいんじゃないかと思います。
「自転車」という道具が「道交法」という法律の元に、安全に運転することができるということは多くの子供たちが学び知っていることです。
そこから、「ネット・スマホ」×「法律」という組み合わせに発展していけば、同じように注意すべきこと・守るべきことについて子供たちも考えていくことができるのではないでしょうか?
子供とネットについてのことを話すときには、単に大人が目の前で淡々と話をするのではなく、子供たち自身で考え、その学びに必要性を感じてもらうことからスタートすると良いのではと思っています。
お薦めのサイト
文科省のサイトで特設されている「文部科学省 × 学校安全」では、学校安全の中で交通安全教育を取りあげ、通学時の安全や自転車の乗り方など様々な「安全」について公開していますので、ぜひご覧になってはいかがでしょうか。