GPリーグ大阪大会のワークショップに参加してきた話

hanazukin2018-12-23

これは、こどもとプログラミング Advent Calendar 2018 - Adventar 23日目 の記事です。


12/22(土)に【2018ウィンターシリーズ】大阪府大会のワークショップに参加しました。


募集サイトには「初心者も大歓迎!プログラミング未経験の子どもたちも参加できるよ!」って書かれていたけれど、初めて参加するため雰囲気もわからないのと、楽しくない!苦手!ってなるのではなく楽しんで帰ることを目標にしたので、予選大会ではなくワークショップを選択することにしました。

GPリーグ ワークショップ in 大阪電気通信大学

今回のイベントの会場はわたしの母校でもある大阪電気通信大学でした。
大阪電気通信大学では、毎年、11月の文化祭シーズンに小学生対象にテクノフェアというイベントを開催されていて、昨年度はmicro:bit体験、今年はドローンの操作などを体験さしていただいていた。
近隣の小中学生にとっては、とても有難いイベントで長男の時からほぼ毎年参加させていただいています。


GPリーグの過去イベントや今年のイベントの開催概要を見ていても、ワークショップを併催しているところはなかったようで、今回の大阪大会での試みはとても有難かったです。


GPリーグ ヤマハ発動機プログラミングコロシアム大阪府大会@大阪電気通信大学 の申込ページを見ると、今回の体験はこんな感じ。
<<親子プログラミングワークショップ>>

  1. 教材名:プログラミング言語「ドリトル」
    • 内容:日本語プログラミングで宝物ひろいゲームを作ろう!
  2. 教材名:にじいろたまご
    • 内容:たまごに色をぬってプログラミングの「手順」を考えよう
  3. Mamboドローン体験(Parrot)
    • 内容:手のひらサイスのドローンをプログラミングで飛行させよう!
  4. 教材名:プロッチ
    • 内容:アイアンドーナツ回収バトルに挑戦!

    

それぞれ、体験しての次男の感想は以下。

プログラミングイベントに参加してみて

次男のスペック。
ローマ字を習う学年ではあるけれども、まだまだ五十音を見てそのままローマ字に置き換えることができない程度の理解力。
タイピングに関しては、ポケモンタイピングで覚えるキーボード入力にも書いたが、今月頭から取組みだしたところでキー配置はおおよそ把握(83文字/分)。

教材名:プログラミング言語「ドリトル」

 
プログラミング言語「ドリトル」 は日本語プログラミングで、2011年に長男が初めて触ってから、いまでは多くの資料が公開されています。

日本語で入力するため、ローマ字を理解している必要があるのと、キーボードの配列をそれなりに憶えていないと難しいかなと思っていたため、ローマ字表持参で挑みました :-)

ワークショップでも、そういったローマ字が苦手だったりまだ習っていなかったりする子供たちのためにローマ字表を用意してくださっていましたが、小文字のローマ字表と、マトリクスを自分で見ないといけなかったりしていたので持参したローマ字表を利用。

よくよく考えると、小学校で最初に配布されたローマ字表も小文字のローマ字表だけれど、キーボードは大文字表記なんですよね。
あと、通常に入力して表示されるアルファベットは小文字で表示されるので、ローマ字表は小文字・キーボードは大文字・画面に出る文字は小文字と統一が取れていないとなかなかに理解が難しい。

大文字表記のローマ字表を次男に渡していたため、Caps Lockをかけて画面に出る文字を大文字に設定させていただきました。

作ったゲームは亀をボタンで操作して、画面上に表示された☆を消すもの。

講義型で、大学の先生による説明と、手元のてびき書があって「大学生になった気分」で楽しめたようです。
30分程度かけてできた、ほんの5行ほどの日本語プログラム。
実際に動いた時には、ガッツポーズを決めてくれました。

教材名:にじいろたまご


にじいろたまごについては情報処理学会の論文集に内容が書かれているので興味のある方は、こちらをご覧いただきたい。

白い卵に3色の色を付けるのだが、最終結果からワークシートを用いて卵の動きを想像し、ARをもちいてその動きをシミュレーションするというものだが、単にワークシートを埋めるだけでなく、想像通りになっているかどうかをバーチャルの動きがタブレット上に再現されるのが面白かった。

この体験は、今年の11月に同学で行われたテクノフェアでもしているのだが、その際には、友達と一緒に体験し、最初は悩みながらやっていたものの徐々に調子に乗ってふざけだしていたので、今回は最後まで一人でできるのかなと思って眺めていたが、考えながらシミュレーションを動かすという行為については、うちの子供的には一人で行うほうが自分のペースでできてよかったようだ。

体験用に用意していただいていたワークシートの3問を時間内に終えてしまったので、担当してくださっていた大学院生が「この卵にする場合はどうかな?」などと、ワークシートにはないけれど急遽対応していただきました。

最後まで一人でできたのは楽しかったようです。

Mamboドローン体験(Parrot)


Scratchやmicro:bitのようなブロックを並び替えることでドローンを制御して動かすことのできる体験は、うちの子供だけでなく興味津々でした。

スタートからゴールまで、ブロックを用いた基本プログラミングの解説は体験者全員が同じように行い、試験飛行。
微妙にゴールに届かない、痒いところに手が届かないよ!という体験をさせてからの、入力数値を変更することでゴールに正しくたどり着かせようという体験。

変更する箇所は速度や飛行時間、はたまた回転などのアトラクションの追加などを行うことで、楽しく、自分が作ったプログラム通りに機械が動くという体験をすることができました。

飛行時間を3秒から2.8秒に変更して実際に飛ばしてみて、飛行距離が短いから2.9秒にしたり速度を少し速めたり。
答えは何種類もあるんだろうけど、追及していくことの面白さというものを感じることができたんじゃないかなと思います。

テクノフェアでも体験はしていたけれど、やはり、最初にこのままやってみよう!という見本の提示はとても良かったと思います。

教材名:プロッチ


今回初めて知ったのですが、試用するエディターのProtchEditorはScratchベースのプログラミングで、やはり慣れれば子供には入りやすいものですね。
プロッチシリーズ | プログラミング教育用ロボット プロッチ

こちらも、てびき書を見ながらのプログラミングで、書かれているものと同じブロックを探して配備、数値変更という流れでした。
PCと接続された先にはプロッチという実機があって、ProtchEditorで作成したプログラムを実行すると実機が即座に反応するのはmicro:bitより即時性があってよいですね。

micro:bitも実機を接続して、プログラムを転送するという流れは同じだとは思うのですが、いったんドラッグをしないといけないとかエディタ上以外での操作が必要になるのは、初心者には敷居が高いのかもしれないと感じました。

制限時間までに提供されたてびき書の内容を終わらせたので、右折や左折時にウィンカーが点滅するように改良。
こちらも、動く実機はやはり子供にはポイントが高かったようです。

保護者向け講演会も聞いてみた

子ども達の能力を育むプログラミングとは? #GPリーグ #oecu - Togetterに内容をまとめましたので、興味のある方はどうぞ。

さて、これからどうしよう

micro:bitにScratch、BASIC(ichigojam)に、今回体験した諸々のプログラミングツールたち。
子供的には、ドローン飛んだの楽しかった! ドリトルは先生の教え方が分かりやすかった! と終わった後に言っていたので、ひとまずはプログラミングは楽しいを体験させることができてよかったのかなと思う。

今は、ichigojamでBASICを打ちながら、こんな会話を子どもとしたりしている。

その他にも、

10 PRINT "A"
20 GOTO 10
RUN

を実行して画面いっぱいに「A」が表示されるなど諸々の体験をしながら、自分が命令した通りにプログラムが動き、それが上手くいくにしろいかないにしろ、全てが自分がどのように命令を与えるかによるものだということを感じ取っているところだ。

(ちなみに、Escを押して止め、CSRを入力して画面をクリアにしてとても感謝された)

一保護者として、これから子供が体験していく学校教育の中で、プログラミングについては学習指導要領に則った形で指導をされるのだろうということを漠然と感じてはいるけれど、今、私が子供に伝えることができるとすれば、プログラミングの実行結果には忖度はないということなのかなと思っている。

講演会まとめの中に合わせて読みたいで紹介した、プログラミング教育で「人間とコンピュータの関係」を理解する――必修化の成立に関わった視点から語る意義:EdTechZine(エドテックジン)の記事の2ページ目(要会員登録)で、兼宗先生が書かれている言葉にもあるように、今は、子供が興味をもって楽しいと思える環境提供を保護者として行えたらいいなと思うし、体験する機会が少しでも多くあると良いんじゃないかと思っている。


来年度の、テクノフェアも楽しみにしています!
と、子供のための体験の場が身近にあるということに感謝をしていることを書いて結びとしておきます。

親子の日常会話から考える諸々のモラルなこと。

このエントリーはどんな「情報モラル/リテラシー」啓発をしたい・聞きたい? Advent Calendar 2018の21日目の投稿です*1

今年は、いろいろなアドベントカレンダー話を12月に入ってから書いたような気がします。
情報モラルの講演を学校に読んでいただいてお話する立場として、子供とネットを考える会の運営者として、子供のプログラミング教育について。

今回は、おうちの人として親子で会話する中からモラルについて啓発したいというか伝えたいことを書こうと思います

親子で読みたい利用規約

初めての利用規約」というタイトルで「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」に手記を寄せさせていただいたのは2014年のことです。
2016年には「成長とともにルールも柔軟に」というタイトルで続編となる話を書かせていただきました。


利用規約の中には様々な事柄が書かれています。
やっていいことダメなこと、罰則はどうなのか、権利が何処にあるか、何かもめごとがあったときにどうするのか...などなど。
大人が法律等に則って書いている文章なので、子供だけで読むには難しい。
でも、大人のサポートがあれば読むことが決して不可能ではない約束事です。


我が家はipod touchを筆頭に、さまざまな利用規約を子供に読ませました。
もうそろそろ高校を卒業する長男は利用規約のどこら辺を読めばよいか、なんとなくポイントはわかるようになったと言っています。


クリスマスにサンタクロースが一足早く届けてくれたSwitchの利用規約を、弟と二人で読みながら説明している様子を見て育ったなとホロリとしたものです。

サンタクロースはコピーしない

ところで、サンタクロースが一足早いプレゼントを我が家に届けてくれたのですが、次男はというと「やったー!サンタクロースの良い子リストに俺載ってた!」と大喜びをしていました。


次男曰く、サンタクロースは製品を手に入れれば、北のほうにあるサンタクロースの工場でせっせと複製に勤しんでいると思っていたとのこと。
長男は、それだと権利侵害になるのでサンタクロースはしっかりとお忍びで玩具を買い占めているのだと説明していました。


サンタクロースが玩具をどのように手に入れるかどうかは、私にはわかりかねますが、親子で話すこと兄弟で話すこと、全てがなにがしかのヒントになっているのかなとか。

情報モラルだなんだという前に

ネットの話やスマホの話をする際に、情報モラルって難しい!と忌避意識を発動する前に、そもそも、やっていいことダメなこと、相手がどう感じるかなど、多くの人といっぱい会話をして考えて、感じると良いんじゃないかなと思います。

*1:パタパタして書いたのは24日になってしまいました

人は考える葦であるか?「子供とネットを考える会」が考えること

このエントリーはどんな「情報モラル/リテラシー」啓発をしたい・聞きたい? Advent Calendar 2018 - Adventar 6日目の投稿です。

今回は子供とネットを考える会のスタンス的なお話をさせていただこうと思います。

子供とネットを考える会を立ち上げるまでの話

色々な学校やPTA等に及びいただいてお話をさせていただく機会があります。


長男を妊娠中のこと。
西鉄高速バスがバスジャックされ乗車していた女性が命を失うに至った痛ましい事件がありました。
この件は、Wikipedeiaでも紹介されていますので、どんな事件だったか...という方はご覧になってみてください。

西鉄バスジャック事件 - Wikipedia

この中でも書かれている2ちゃんねるでの犯行予告については、当時、かなりセンセーショナルに取り上げられた記憶が残っています。


今から出産する子供が生きていく世界で、少しでも、ネット環境を安心して利用できるようにするにはどうしたらいいんだろう?
そこが最初の一歩でした。


ネットだけでの情報発信ではなく、オフラインで顔を合わせた話をする場、考える場を作るにはどうしたらいいのだろう。


そこから、まっちゃ139勉強会や、Admintech.jpセキュメロなど様々なIT系の本業に密接に関わる勉強会を立ち上げたり運営したり、お手伝いしたりしながら「オフラインで話す場づくりの方法」を10年程度考えていました。
今考えると、ロースターターですよね。


長男が中学に入学する直前に立ち上げたのが「子供とネットを考える会」です。

人は考える葦であるか?

パンセの中でパスカルがあげた言葉「人は考える葦である」という言葉は、私にとってひどく心の奥深くに残る言葉です。
実際にパンセを読み、いろいろな著名人の考えも含めて知り、その中でさらに自分にとって人とは何なのかを考えた際に、結局、答えなんてでないのです。


もっとも、私はパスカルと同じものを見聞きし育ったわけでもありませんし、その環境が同じだったこともないので、正確に筆者であるパスカルの思いを理解することはできませんが、想像することはできると思うのです。


パンセの中で語られている全方位に物事を見る術についても、物事をいかに多角的に見るかということは大切なことだなーと思うし、それこそ、先日、別件で書いた「私は普通の主婦ですよ?」さて、普通って何だろう - 家庭内インフラ管理者の独り言(はなずきんの日記っぽいの)で書いた多様性を多様性として受け入れることに繋がってくるんじゃないかとも思う。

常に考え続けるということ

情報モラル講演において、話を聞いてくださった方から「では、どうしたらいいですか?」と聞かれることがよくある。
その中で、私が伝えることは2点。


1. 設定等で対応可能なことと設定方法
2. ただし、それをするしないを判断するのは保護者であり、また保護者の設定した内容を回避する方法を模索する子供もいること


結局は、利用者次第なんですよ。
と。


だから、子供とネットを考える会では「絶対○○をすれば大丈夫」なんて話は提供できない。
会の名前の中に「考える」が入っているのもそのためだ。


常に、考え、悩み、模索する。
そういうことを続けていく中で、よりよい何かにたどり着く可能性があるのではないかと。


時代は移り変わるし、今の常識は未来の常識ではないことを私たち大人は知っているはずだと思う。
子供の頃に常識だと思っていたことは、今も常識であり続けているだろうか?
勿論、今現在、不変に見えているものもあるかもしれないけれど、将来にわたってそれが不変だと断定することはできないんじゃないだろうかと。


ルール作りの話をする際に、定期的に見直そうということを伝える。
それもまた、ルールを守る・ルールに縛られる子供たちが日々成長し、根本となるものが変わるからだと思う。

子供とネットを考える会はこう考える

「こう考える」といっても、それは「わたし(id:hanazkin)」の考えだ。
子供とネットを考える会は、id:ohesotori がいて aya さんがいる。
確かに、中の人たちはIT系で働く人ではあるけれども、同じ人ではない。


常に、いろいろな意見を交わしながら、こうじゃないか、あーじゃないかと話し合うことができる。


情報モラルやリテラシーの講演で、考えること悩むこと、考えれること悩めることの大切さを伝えていくことができればなと、そんなふうに、今のわたしは考えています。

「私は普通の主婦ですよ?」さて、普通って何だろう

よく、いろいろなところで「普通の主婦です」宣言をしています。
体感として8割がた否定されるんですけどね。

変身モノにおける性の多様性

史上初 男の子プリキュア誕生 シリーズ放送開始から15年 | ハフポストな記事が話題ですが、女性仮面ライダーは結構前からいましたね。
女性ライダー (じょせいらいだー)とは【ピクシブ百科事典】


今まで、女性だけが変身していたプリキュアが男性も変身できるようになった。
ジェンダーを考えるうえで、こういったことは今後も増えていくだろうし、それは多様性のある社会だなぁと感じるのです。


性の多様性といえば、駐日ノルウェー大使館のこのエントリーを思い出します。
性とジェンダーの多様性 - Norway in Japan

「オープンで寛容な、包摂/受容する社会であること」 - これがノルウェーの目標です。

職業とジェンダー

さて、性ではなく職業に目を向けた場合に一番最初に思いつくのは男女雇用機会均等法でしょうか。
自分自身の働き方を振り返ってみれば、大学で就職活動をしようと思った際に「いや、うち今年は女性を取ってないんですよ」って言われて、隣の研究室の友人が入社したのを聞いた時には、くそくらえって思ったんですけどね。
男女雇用機会均等法施行後のお話です。


転職を幾度かして、時間外労働も休日出勤も深夜業務も経験して、気づけばIT系のオシゴトを20年程度続けて今に至るわけです。


ちなみに、大学時代はIT系の単位は必修科目以外はたぶん全部落としていました。
時間をかけて、苦手ではなくなったという感じでしょうか。


まぁ、IT系とひとくくりにすると幅広くて、仕事の必要に迫られて組むバッチ以上のプログラミングとかはクッソ苦手なので、全てが苦手ではなくなったわけではないんですけどね。


そういえば、我が家の長男は幼稚園か保育園の先生を目指してるので、大学進学時に「女子大ばっかりやん!」って吠えてました。

「だって、IT苦手やねんもん」

うん、苦手な人いますよね。
ちなみに、私は主婦歴はあと数年で20年を迎えることができそうですが、別に仕事で責務を感じて過ごしているわけではないので、家事全般が得意ではないです。

「いやぁ、掃除クッソ苦手なんですわ」とかも結構放言しているんですけどね、我が家の場合、私以外の人が掃除スキルが明らかに上なのでとても感謝しています。
洗濯物畳むのも苦手です、めっちゃ時間かかります。


IT苦手と掃除が苦手はたぶん同じレベル。


でも、100均とかで便利グッズ買うとがぜん掃除をやる気が出たりして、モチベーションが変わることもあるので、これなら使えそう!とか使いたい!とか思えるツールがあるといいですよね。


ITも、パソコン苦手でもガジェット好きとか、android何それ美味しいの?レベルだけどiPhoneならよくわかるよとか、LINEはバリ使いこなしてるとかいう人もいるので、部分部分で得意なことがあったりなかったりは良くある話ですよね。

IT得意(好き)なかーちゃんは普通なのか

IT得意(好き)なとーちゃんは普通なのか。


そういえば、電化製品の配線は旦那や彼氏担当!って話を昔はよく聞いたような気がしたけど、我が家の場合は旦那さんも私もどちらも設定するし配線だってする。

そもそも普通とはなんなのか

こういう話をしだすと、結構面倒くさがられるんですけど、突き詰めるの楽しいですよね。


「普通」って何?「常識」って誰が決めたの?誰かが信じる当たり前は、他の人にとってそうではない - ぐるりみち。は2014年のエントリーだけど、「相互理解」についてすごくわかりやすく書かれている。



ジェンダーの話とか職業選択の自由とかそういうものとごちゃ混ぜにしながら話をすると、結局何が言いたいねんということになりそうなんですけどね。


要するに

私は普通ですと宣言しなくても良い世界にたどり着きたいんだろうなと、自分自身常に思っている気がしている。
とか、常に、考えるのは楽しいですね。


とはいえ「私は普通の主婦ですよ?」と、今日も言い続けながら生きているんですよ。
自分で、意見を述べることのできる世の中って素晴らしい!


世の中に感謝しながら、今日誕生日なので徒然に書いておく。

ポケモンタイピングで覚えるキーボード入力

これは、こどもとプログラミング Advent Calendar 2018 - Adventar 4日目 の記事です。

我が家の子供とプログラミングのお話 - 家庭内インフラ管理者の独り言(はなずきんの日記っぽいの)な2日目の記事でも書いていましたが、どうにも我が家のお子様たちはローマ字を習う時期に学校を休まざるを得なくなってしまったりするようで、授業の中でのアルファベット学習がかなり困難を極めるようです。

長男がドリトルでローマ字への苦手意識を克服したという話は以前に書いていましたので割愛して、今回は次男がローマ字入力に興味を持つに至ったツールを紹介することにします。

え?タイピングとプログラミングって関係あるの?って思った皆さん。
めっちゃ関係あると思いますよ。

タッチタイピングができなかった私の話

子供の話をする前に、自分の体験談を一つ。

私とキーボードとの出会いは小学校4年だったか、兄が購入したPCでサラダの国のトマト姫を遊んだ時のこと。

物語を進めていくためには、コマンドを入力しないといけないのだが、動詞や名詞といった英単語を理解できない年代であった上に、キーボードなんて言うものを見たのは初めての体験で、どこにどのキーが配置されているかわからない。

最初こそ、ゲームだ!と喜んだものの、結局、ドはまりすることはできなかった。

ベーシックマガジンの中に書かれたプログラムをそのまま打ち込んでカセットテープに保存して、友達と交換していた時代もありました。
が、結局、丸コピの打つだけの苦行を打破することはできませんでした。

中学に入って、我が家にワープロ書院がやってきたときは「日本語かな入力」に出会い、ローマ字を覚える必要がない幸せ感に涙したものですが、大学に入って英語が書かれたキーボード配列を覚えることもできず、電子計算機基礎演習の単位を落としたのは今でも忘れることができません。

実際に、プログラミングを行う授業で、キーボードに忌避感を持ってしまって、プログラミング云々を考える以前の問題だったんだろうなと今なら思うことができるのですが、その当時は、プログラミングなんて大っ嫌いでしたからね。


ちなみに、いまだに、以下のキーを打つ場合には左手の範囲は赤で囲った部分のみです。

おはようございます、今日はいい天気ですね

これでも随分、左手の範囲が広がったのですが、これ以上は限界です。
ホームポジションの練習をすればいいじゃない?って言われそうですが、今更、そんな肩こりそうなことできるほど若くなさそうです。


単に気力がないだけの話とも言います。

アルファベットとローマ字を覚えながらタッチタイピングしよう

先日のOWASP KANSAIでもお子さんがコレでタイピングを覚えた!という方と数名お会いしたので、中古でしたがこちらを購入して次男に与えてみました。


バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS

次男の感想はこちら。

このキーボードは俺の?俺だけの?

どうも、私が仕事でPCを操作することが多く、次男を除く家族全員がPC1台ずつ持っていることが羨ましかったようなんですよ。

保存状態が良かった中古品のため、マニュアル(裏面にポケモンのローマ字表あり)を真剣に眺めながら、一文字ずつ根気よくタイピングを覚えていきそうな雰囲気です。

まだ、買い与えて数日ではありますが、ポケモンタイピングのソフトと連動させていない状態でも、キーボードをもって一生懸命アルファベットを打つ姿を見ていると、遊びを通してやる気になりアルファベットやローマ字を覚える日も早そうです。

任天堂さんへのお願い

我が家にはたぶん、サンタさんがクリスマスにSwitchを仲良し兄弟のために持ってきてくれそうなのですが、ポケモンタイピングのSwitch版リリースされないですかね?

大画面で、家族で競いながらタイピング練習なんてとっても素敵だと思うんですよ。

まずは、キーボード入力への嫌悪感を抱かせないことで、実際にビジュアルプログラミング以外のプログラミングと出会ったときに、少しでも引っ掛かりを無くすことができるのではないかと思います。


これから、まだまだ次男はいろいろな事柄に出会っていくかとは思いますが、プログラミングもその中の一つとして、忌避感なく過ごしてもらえたらなとおかーちゃんは思うのでした。

我が家の子供とプログラミングのお話

これは、こどもとプログラミング Advent Calendar 2018 - Adventar 2日目 の記事です。


我が家には高校生と小学校生がいます。
プログラミングと我が家の子供とのかかわりを思い出してみると、きっかけはプログラミングをしよう!ということではなかったなと思い書かせていただくことにしました。

長男とドリトルとの出会い

これについては、2011年に書いていたのでリンクを貼ってざっくりと書くことにする。

ドリトルでローマ字のお勉強 - 家庭内インフラ管理者の独り言(はなずきんの日記っぽいの)

ローマ字の勉強としてのプログラミングは、アリだと思っている。

基本的に、私はあまり勉強が好きではなく、苦手だと思う子供の気持ちもよくわかる。
勉強の目的って、大人になれば「あぁ、必要なことだったんだな」と理解できても、残念ながら学校で授業を受けている当事者の間には理解することができなかった。

勿論、全ての勉強・科目が意味不明なものではなく興味を持つことがあれば突き詰めたくなる。

そういう意味で、プログラミングという結果が楽しいものとして目に見えるものはローマ字学習には最適だったと思っている。

まぁ、そんな長男も春からは教育に関わる学びをするようになるので、己が躓いた部分を心の中に留めながら子供たちと触れ合ってもらいたいと思っている。

次男とmicro:bitとの出会い

有難いことに、仕事柄、子供たちがプログラミングと触れ合うことのできる環境がありました。

今年も参加させていただいたのですが、昨年、micro:bitを体験させていただきました。

所謂、ビジュアルプログラミングでガリガリコードを書くというのではなく、ブロックを並び替えいくのですが実機ですよ実機!

自分が命令したものが、光る、音を鳴らす、動く。

長男に言わせると、「俺の時も動くものが欲しかった」とのこと。

また、今年は同じ学校の同級生とイベントで出会えたため、学校でも、プログラミングについて話をすることができるお友達ができたというのは次男にとってはとても良いことなのではないかなと思っています。

プログラミング教育という言葉が、小学生たちにも身近になってくる時代。
嫌悪感なくプログラミングを感じてもらうことが保護者としてできることなのかなと感じています。

「情報モラル」を「運用回避」にしたくない件

このエントリーはどんな「情報モラル/リテラシー」啓発をしたい・聞きたい? Advent Calendar 2018の1日目の投稿です。

心を育てるだけでいいの?

ITな人として仕事をしていると「運用回避」という言葉を良く耳にします。
このフレーズ、好きな人いますか?
私は好きではありません。


運用回避Google検索すると、後ろ向きな記事ばかりが目につきませんか?


「運用回避」とは、システム的に制御できないこと(もしかすると、できるにもかかわらず)を利用者が努力して頑張るということを指しています。


インターネットを利用する低年齢層のユーザが、フィルタリングやペアレンタルコントロールを使わずに、自ら怪しいサイトや相応しくないサイトを見ないように努力しよう!
って言われたら、頑張れますか?


私だったら断念します。


青少年のインターネット利用環境実態調査 - 内閣府を見ると、H29年度の速報では保護者が青少年のネット利用についてフィルタリングを利用している率は半数に届いていません。


青少年インターネット環境整備法・関係法令 : 青少年有害環境対策|共生社会政策 - 内閣府では、保護者の責務が謳われていますがこの結果を見ればその責務が果たされているかどうかは甚だ疑問です。


勿論、保護者だけに努力を課すのではなく、事業者には説明義務があるんですが...


これを踏まえて考えればNewニンテンドー3DSが発売された際に、クレジットカード番号を登録しないとフィルタリングが解除できない仕組みを予め導入していた任天堂は素敵な端末機器メーカーだと感じざるを得ません。


子供が利用することを想定して、フェイルセーフを選ぶというのは勇気が必要な判断だったのではないかなと。


せっかくの子供たちを守るための機能があるのであれば、使える状態にしておきたいし、知らない人がいれば周知する手助けをしたい。
事業者の努力が知られないままに、あれはアブナイ、あそこはアブナイと言われてしまっては勿体なくて仕方がないと常々思っています。

しかしながら、今後は運用回避になってしまうかもしれないもの

2018年度の初めに駆け巡ったニュースEMA事業終了、スマホ時代にキャリアの協力を得られず - ケータイ Watchを記憶している人はどのくらいいるでしょうか。


「モバイルコンテンツ運用管理体制認定制度」で認定されたサービス・アプリの運用監視が近々終了してしまいます。


EMAという第三者機関が認証した基準が存在しなくなれば、フィルタリングによって制限されるサイトやアプリはキャリアによって異なってきます。


あのキャリアなら見れるのに、こっちのキャリアでは見れない。


そうなった場合に、私たち啓発を行う側は何を基準に話をすればよいのでしょうか。
私たち保護者は、何を頼りにキャリアを選択すればよいのでしょうか。

ITな人として気を付けたいこと

タイトルにあげたように「情報モラル」を「運用回避」にはしたくありません。
勿論、心が育つことも必要ではありますが、心だけに頼るのではなく、心を支える技術もまた共にあって欲しいと思っています。


仕組みがあるなら周知したい。
仕組みが足りないなら、足りないこともまた周知する必要がある。
そんな風に感じています。