GPリーグ大阪大会のワークショップに参加してきた話

hanazukin2018-12-23

これは、こどもとプログラミング Advent Calendar 2018 - Adventar 23日目 の記事です。


12/22(土)に【2018ウィンターシリーズ】大阪府大会のワークショップに参加しました。


募集サイトには「初心者も大歓迎!プログラミング未経験の子どもたちも参加できるよ!」って書かれていたけれど、初めて参加するため雰囲気もわからないのと、楽しくない!苦手!ってなるのではなく楽しんで帰ることを目標にしたので、予選大会ではなくワークショップを選択することにしました。

GPリーグ ワークショップ in 大阪電気通信大学

今回のイベントの会場はわたしの母校でもある大阪電気通信大学でした。
大阪電気通信大学では、毎年、11月の文化祭シーズンに小学生対象にテクノフェアというイベントを開催されていて、昨年度はmicro:bit体験、今年はドローンの操作などを体験さしていただいていた。
近隣の小中学生にとっては、とても有難いイベントで長男の時からほぼ毎年参加させていただいています。


GPリーグの過去イベントや今年のイベントの開催概要を見ていても、ワークショップを併催しているところはなかったようで、今回の大阪大会での試みはとても有難かったです。


GPリーグ ヤマハ発動機プログラミングコロシアム大阪府大会@大阪電気通信大学 の申込ページを見ると、今回の体験はこんな感じ。
<<親子プログラミングワークショップ>>

  1. 教材名:プログラミング言語「ドリトル」
    • 内容:日本語プログラミングで宝物ひろいゲームを作ろう!
  2. 教材名:にじいろたまご
    • 内容:たまごに色をぬってプログラミングの「手順」を考えよう
  3. Mamboドローン体験(Parrot)
    • 内容:手のひらサイスのドローンをプログラミングで飛行させよう!
  4. 教材名:プロッチ
    • 内容:アイアンドーナツ回収バトルに挑戦!

    

それぞれ、体験しての次男の感想は以下。

プログラミングイベントに参加してみて

次男のスペック。
ローマ字を習う学年ではあるけれども、まだまだ五十音を見てそのままローマ字に置き換えることができない程度の理解力。
タイピングに関しては、ポケモンタイピングで覚えるキーボード入力にも書いたが、今月頭から取組みだしたところでキー配置はおおよそ把握(83文字/分)。

教材名:プログラミング言語「ドリトル」

 
プログラミング言語「ドリトル」 は日本語プログラミングで、2011年に長男が初めて触ってから、いまでは多くの資料が公開されています。

日本語で入力するため、ローマ字を理解している必要があるのと、キーボードの配列をそれなりに憶えていないと難しいかなと思っていたため、ローマ字表持参で挑みました :-)

ワークショップでも、そういったローマ字が苦手だったりまだ習っていなかったりする子供たちのためにローマ字表を用意してくださっていましたが、小文字のローマ字表と、マトリクスを自分で見ないといけなかったりしていたので持参したローマ字表を利用。

よくよく考えると、小学校で最初に配布されたローマ字表も小文字のローマ字表だけれど、キーボードは大文字表記なんですよね。
あと、通常に入力して表示されるアルファベットは小文字で表示されるので、ローマ字表は小文字・キーボードは大文字・画面に出る文字は小文字と統一が取れていないとなかなかに理解が難しい。

大文字表記のローマ字表を次男に渡していたため、Caps Lockをかけて画面に出る文字を大文字に設定させていただきました。

作ったゲームは亀をボタンで操作して、画面上に表示された☆を消すもの。

講義型で、大学の先生による説明と、手元のてびき書があって「大学生になった気分」で楽しめたようです。
30分程度かけてできた、ほんの5行ほどの日本語プログラム。
実際に動いた時には、ガッツポーズを決めてくれました。

教材名:にじいろたまご


にじいろたまごについては情報処理学会の論文集に内容が書かれているので興味のある方は、こちらをご覧いただきたい。

白い卵に3色の色を付けるのだが、最終結果からワークシートを用いて卵の動きを想像し、ARをもちいてその動きをシミュレーションするというものだが、単にワークシートを埋めるだけでなく、想像通りになっているかどうかをバーチャルの動きがタブレット上に再現されるのが面白かった。

この体験は、今年の11月に同学で行われたテクノフェアでもしているのだが、その際には、友達と一緒に体験し、最初は悩みながらやっていたものの徐々に調子に乗ってふざけだしていたので、今回は最後まで一人でできるのかなと思って眺めていたが、考えながらシミュレーションを動かすという行為については、うちの子供的には一人で行うほうが自分のペースでできてよかったようだ。

体験用に用意していただいていたワークシートの3問を時間内に終えてしまったので、担当してくださっていた大学院生が「この卵にする場合はどうかな?」などと、ワークシートにはないけれど急遽対応していただきました。

最後まで一人でできたのは楽しかったようです。

Mamboドローン体験(Parrot)


Scratchやmicro:bitのようなブロックを並び替えることでドローンを制御して動かすことのできる体験は、うちの子供だけでなく興味津々でした。

スタートからゴールまで、ブロックを用いた基本プログラミングの解説は体験者全員が同じように行い、試験飛行。
微妙にゴールに届かない、痒いところに手が届かないよ!という体験をさせてからの、入力数値を変更することでゴールに正しくたどり着かせようという体験。

変更する箇所は速度や飛行時間、はたまた回転などのアトラクションの追加などを行うことで、楽しく、自分が作ったプログラム通りに機械が動くという体験をすることができました。

飛行時間を3秒から2.8秒に変更して実際に飛ばしてみて、飛行距離が短いから2.9秒にしたり速度を少し速めたり。
答えは何種類もあるんだろうけど、追及していくことの面白さというものを感じることができたんじゃないかなと思います。

テクノフェアでも体験はしていたけれど、やはり、最初にこのままやってみよう!という見本の提示はとても良かったと思います。

教材名:プロッチ


今回初めて知ったのですが、試用するエディターのProtchEditorはScratchベースのプログラミングで、やはり慣れれば子供には入りやすいものですね。
プロッチシリーズ | プログラミング教育用ロボット プロッチ

こちらも、てびき書を見ながらのプログラミングで、書かれているものと同じブロックを探して配備、数値変更という流れでした。
PCと接続された先にはプロッチという実機があって、ProtchEditorで作成したプログラムを実行すると実機が即座に反応するのはmicro:bitより即時性があってよいですね。

micro:bitも実機を接続して、プログラムを転送するという流れは同じだとは思うのですが、いったんドラッグをしないといけないとかエディタ上以外での操作が必要になるのは、初心者には敷居が高いのかもしれないと感じました。

制限時間までに提供されたてびき書の内容を終わらせたので、右折や左折時にウィンカーが点滅するように改良。
こちらも、動く実機はやはり子供にはポイントが高かったようです。

保護者向け講演会も聞いてみた

子ども達の能力を育むプログラミングとは? #GPリーグ #oecu - Togetterに内容をまとめましたので、興味のある方はどうぞ。

さて、これからどうしよう

micro:bitにScratch、BASIC(ichigojam)に、今回体験した諸々のプログラミングツールたち。
子供的には、ドローン飛んだの楽しかった! ドリトルは先生の教え方が分かりやすかった! と終わった後に言っていたので、ひとまずはプログラミングは楽しいを体験させることができてよかったのかなと思う。

今は、ichigojamでBASICを打ちながら、こんな会話を子どもとしたりしている。

その他にも、

10 PRINT "A"
20 GOTO 10
RUN

を実行して画面いっぱいに「A」が表示されるなど諸々の体験をしながら、自分が命令した通りにプログラムが動き、それが上手くいくにしろいかないにしろ、全てが自分がどのように命令を与えるかによるものだということを感じ取っているところだ。

(ちなみに、Escを押して止め、CSRを入力して画面をクリアにしてとても感謝された)

一保護者として、これから子供が体験していく学校教育の中で、プログラミングについては学習指導要領に則った形で指導をされるのだろうということを漠然と感じてはいるけれど、今、私が子供に伝えることができるとすれば、プログラミングの実行結果には忖度はないということなのかなと思っている。

講演会まとめの中に合わせて読みたいで紹介した、プログラミング教育で「人間とコンピュータの関係」を理解する――必修化の成立に関わった視点から語る意義:EdTechZine(エドテックジン)の記事の2ページ目(要会員登録)で、兼宗先生が書かれている言葉にもあるように、今は、子供が興味をもって楽しいと思える環境提供を保護者として行えたらいいなと思うし、体験する機会が少しでも多くあると良いんじゃないかと思っている。


来年度の、テクノフェアも楽しみにしています!
と、子供のための体験の場が身近にあるということに感謝をしていることを書いて結びとしておきます。