メディア・リテラシー教育実践提案の苦しみ・・

この記事は[twitter:@IMADOTama]による「子供」×「ネット」 Advent Calendar 2014 - Adventarの6日目の寄稿です。昨日、5日目の記事はスマホアプリの危険性でした。

昨日は県内の小中高の先生対象の研修で、メディア・リテラシー教育の提案について。
東京から来られた先生とタッグを組み、私は模擬授業をふたつ実践しました。
小学校用と、中学・高等学校用です。
どちらもネットのコミュニケーションを考える学習。
指導案とワークシート作成では、こども達の自分なりの応えを導き出すことの難しさを痛感し続け、何度も書き直しました。
複数の議論の中で多様な意見にふれ、そこから課題に対する思い、見方を見つけ出す。
そのための発問はどうあるべきか。
私の価値観を押しつけていないか、手立てを与えすぎていないか。
相手の意見と交流し、尊重できているか。
自分なりの応えとはいっても、独りよがりの応えではいけないので、仲間の思いやその背景の見方にまで気づけるかどうか。
他者との違いに気づき、違いを認め、違いから自分なりの応えを深めていく大切さに気づけるかどうか。
ほんとうに難しく、どれほど悩んでも納得できる学習を作れたとは思えませんでした。
ネットの中のコミュニケーションのリアリティには正論では克服できない複雑さがあります。
その複雑さや矛盾に向き合い、そこから自分たちにとって適切とは何か、良さが生かせる使い方とは何か、自分たちで考えて解決の糸口を引き出してほしい。
その自分たちで引き出した考えが、学習でしっかり生かされるように。
そんなメディアを考える学習を、これからも悩み続け提案し続けていきたいと思います。
昨日は参加された先生方から好評価はいただきましたが、まだまだ完成とは言い難いですので、今夜も格闘したいと思います(^^)
日々の実践から学びながら、どんどん苦労してがんばります。

鳥取大学大学院 今度珠美

さて、7日目は[twitter:@25kei12]さんによる「監視社会のメリットデメリット」についてです。 乞うご期待 :-)