平成のネット関連の事件とかの話

この記事は、子供とネット×平成の振り返り17日目の記事です。

 

16日目は、↓でした。

www.takahashitaiyo.net

 

子供とネットを考える会を立ち上げたきっかけは、いろいろなところで話もしているしこのブログでも何度と無く書いていますが、改めて書くとこんな感じ。

 

自分の子供たちが育っていく中で、インターネットという世界は切り離すことが出来ないんだから、より良い世界になるような一端を手の届く範囲から伝えていけたらいいな。

という望みというか願望というか希望といいますか。

 

小木曽さんの言う、「今までもこれからもずっと地続き」がまさにその通りで、切り離せない日常なんだから、普通のかーちゃんだって何かしら出来ることがあるんじゃないかな。

 

私は、子供とネットを考える会の記事とか、講演とかで結論をほぼ話したことが無いと思っていますし、たぶん、これからも結論をスパッと伝えることは無いと思います。

 

だって、考えること大事ですからね。

人の考えと同じじゃん!まさにそうそう、それそれ!ってなったとしても、そこが腑に落ちると感じるにはたぶん何かしらの考えをした結果だと思うんだけど、それでも、結論として「○○をしておけば万全です!」は思考停止招きそうな気がして。

 

さて、長い枕は置いておいて。

平成を振り返るにあたり、12/15に伊藤太一さんが書いてくださった『少年の更生・社会内資源とIT』は必読だと思うのです。

もちろん、他のみなさんの記事も考えるきっかけに凄くなるんですけど。

 

id:ohesotori が纏めてくれたスライドがまさに書きたかったことで、ダイヤルQ2って平成元年だったのかーとかいろいろ振り返れますよ。

www.slideshare.net

 

時代が変わるということを前向きに捉えればエポックメイキングなんて言葉で表すことが出来るのかもしれないけれど、ネットを取巻く法律や様々な考え方が広まるきっかけは、とても残念で悲しいことが多いと件のスライドから感じる人もおられるのではないでしょうか。

 

インターネットを利用して起こった事件。

インターネットを介して広まったあれこれ。

インターネットの中に埋もれていた事件の発端。

 

と、これだけを取り上げればとても後ろ向きで、インターネットはよろしくないものなのではないかと言われかねないですね。

 

悲しいことに、人は失敗をする生き物で、それをまた取り返したり巻き戻したりするための努力が出来る生き物でもあります。

 

IHC運用ガイドライン検討協議会メンバーを勤めさせていただいていて、座間の事件の後に、運用ガイドラインの変更を行うための集まりがありました。

 

厚生労働省自殺対策白書内の第3節座間市における事件の再発防止策の実施状況(PDF)に本件の話がふれられています。

また、IHCのガイドラインの改定履歴にも記載されておりますので、一読ください。

 

さて、後手後手の対応と言われてしまうのかもしれませんが、やはり、少しでもよい方向を目指す努力をすることは大事なことです。

 

事件事故の話を書いたものの、もちろん、インターネットという道具は良い使い方をされることもあります。

というか、ほとんどの人が良い使い方をしてるんだと思います。

 

少し、話を戻して、中盤で紹介した伊藤太一さんの『少年の更生・社会内資源とIT』に改めてふれると、

社会内資源構築においてもITの利活用を考えないといけない

という言葉にはIT利活用のなかにもちろんインターネットも含まれていて、更正に繋がる何かを考えることも大切なんだと思う。

 

地元の小学校や中学校で民生委員さん含めて保護者として話を聞く際に、「インターネットなんてものがあるからあかんのや」的な話をされると、もう、悲しくなる。

そればかりじゃないんだよって。

 

悪いところばかりがクローズアップされてしまう中で、良い使い方もあるんだよ、こんなイイコトもあったんだよ、と。

 

令和になって、何が出来るのかを改めて考えてみると、もっとイイコトについても周知されるような時代を目指して、手探りでも手の届く範囲から、何かしていけたらいいなと思います。

 

 

 

そのルート知らなかったYO!と気付けなかった学生時代の話

この記事は、子供とネット×平成の振り返り11日目の記事です。

10日目は、↓でした。

misakiworld.hatenablog.jp

 

ブログでもSNSでも母校、母校と連呼し公言している大阪電気通信大学ですが、私が合格した頃はまだSNSだけでなくインターネットがまだ一般的に普及していない時代の話でした。

 

合格した当初、京都の端っこに住んでいた私は、高校を卒業するまで京都から出たことが無い程度に交通に詳しくなく、国道1号線といえば五条通だけだと思うほどに他府県のこともさっぱり理解していませんでした。

 

そんな私が大阪の大学に通うとなって、頭を抱えたのは通学経路です。

 

今でこそ、そんなのジョルダンやヤフー経路検索、もしくは、「OK、Google ここから大阪電気通信大学までの路線を教えて」なんていえばサクッと交通経路を導き出してくれるのですが、当時はもちろん、そんな便利な世界はありませんでした。

 

そんなこんなで↑の路線図風な画像を書いたのですが、大学合格時に1回生は四條畷学舎と知り(受験時に調べておけやというツッコミは無しの方向で)、こんなルートを選択することにしました。

 

片道2.5~3時間

自宅→チャリ→JR山科→JR大阪→JR京橋→JR四條畷→バス→大学

 

実際に、入学前に通ってみて、思ったのは「これ、わい通えるのか?」。

 

大学について途方にくれていた私を救ってくれたのは当時の大阪電気通信大学の守衛さんでした。

 

「京阪大和田からバスが出ているよ」

 

片道2.25~2.5時間

自宅→チャリ→京阪山科京阪三条→京阪大和田→バス→大学

 

「コレなら通える!」

1回生の1年間2時間以上のルートを通えば、あとは本学寝屋川は2時間以内なので楽勝!と4回生の途中まで以下のルートを利用したのです。

 

自宅→チャリ→京阪山科京阪三条→京阪寝屋川→徒歩→大学

 

卒業を半年ほど後に控えた4回生のある日。

宇治に住んでいた同期から「もしかして、六地蔵経由のほうが早いんじゃね?」の一言。

 

わい、その一言、1回生の頃に知りたかったです。

 

片道1.25~1.5時間

自宅→チャリ→京阪六地蔵→京阪中書島→京阪寝屋川→徒歩→大学

これが4回生途中からの私の通学経路。

 

もし、もしですよ、1回生の頃に六地蔵ルートを選択していたら...往復確実に1-1.5時間は時間的余裕があったわけです。

 

片道2時間(利用することがなかった夢のルート)

自宅→チャリ→京阪六地蔵→京阪中書島→京阪大和田→バス→大学

 

ざっくり大学に通う日数が200日として。

200日×3.5年×1時間=約29日

 

くっそ勿体無い!

 

で、何がいいたいのかというと、Windows95が世に送り出され、インターネットという道具が私たちの身近に存在し、路線検索やオンラインマップという地理に詳しくなくても方向音痴であったとしても移動に困らないツールが世の中に存在する世界って素敵!

 

ということ。

 

昨年末、長男が大学に合格した際に、一緒に路線検索サービスを使って、あーでもないこーでもないと通学経路を一緒に模索したことを思い出しながら、インターネットは親子の会話にとても貢献しているんじゃね?

と感じる今日この頃。

 

インターネットといい付き合いかたをしていきたいですね。

はじめてのネット接続機器の話

この記事は、子供とネット×平成の振り返り3日目の記事です。

2日目は、↓でした。

ohesotori.hateblo.jp

 

先日、子供を取巻く環境のはなしとかで長男の話を書きましたが、今回は長男と次男の話を。

 

次男を出産する際には、下のようなエントリを書いていました。

hanazukin.hatenadiary.org

 

あれから、もうじき10年余り経ち、いろいろありはするものの、おおよそ平和な日常を過ごしています。

 

長男に携帯電話を初めて与えたきっかけは、先にあげた血栓性血小板減少性紫斑病で入院を余儀なくされた時で、彼と連絡を取るためにキッズケータイ F-05Aを購入しました。

 

当時小学3年生だった長男に、学校に申請書を出したうえで携帯電話を持って行かせ、職員室預かりをお願いするという状況下ではありましたが、入院中に彼とやり取りしたメールは今でも大切な宝物です。

 

その次に長男が手に入れたネット接続機器は、いま、このブログを書いているPCでもある富士通組み立て体験のノートパソコン。

島根富士通のノートPC組み立て教室に保護者として参加してきた

今では、メモリを増設してSSD換装しWindows10化していますが、バリバリ現役で長男から譲り受けています。

 

そんな長男が中学に上がる際に、初めてのネット接続機器となるiPod Touchを購入しました。

その際の話は、こちらに投稿させていただいています。

「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」③親子ルール作り部門「初めての利用規約」

そして、初めてのスマホの話はこちら。

「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」③親子ルール作り部門「成長とともにルールも柔軟に」

 

高校入学と同時にiPhoneを購入し、大学入学と同時にMacBookを購入するという俄かマカーになっていますが、こうやって振返ってみるとネット接続機器遍歴は色々ですね。

 

勿論、ゲーム機も居れれば、ネット接続機器として長男が手に入れたものはまだまだ台数が増えそうです。

 

さて、話は変わって次男。

現在、小学四年生になり、先日初めてのタブレットを手に入れました。

smile-zemi.jp

 

長男はチャレンジタブレットを利用していましたが、時代ってすごいなと思うのは入力を受け付ける際の反応速度だったり、ペンを利用した入力がデフォルトになっている所です。

 

勿論、会社と時代が違うため単純な比較はできませんが、ガチガチの固め具合はスマイルゼミのほうが上な感覚。

 

ネット接続して何をしているかと言えば、同じ教材を利用しているたぶん同学年の子供たちと、どれだけ問題を解いたかという★の数を競い合うという楽しみ方。

言葉のやり取りができるわけでもなく、単純に、★の数比較とアバターの装い比較のみというものなのですが、小学四年生的には存分に満足できるようです。

 

ネットに接続するからと言って、ブラウジングするわけでもなく、動画を見るわけでもなく、ゲームをするわけでもない楽しみ方がそこにはあるようです。

 

長男と次男で、明らかに時代を感じる異なる点をもう少し考えてみたところ、タイマーの利用方法がありまました。

 

10年前、ゲームを30分だけやるという約束をした際に、長男は保護者による声かけ&自分で時計を見るという状態だったのですが、今、次男は自ら「アレクサ、タイマーセット30分」とスマートスピーカーを活用して時間を計測しています。

 

たまに、「アレクサが言うこと聞かない」などとぷんすかしていることもありますが、やはり、時代は変わったなと思うところ。

 

私が平成を迎えた高校時代。

こんな世の中が来るなんて考えても居なかった。

平成5年に放送されたポケベルが鳴らなくての時代がまだまだ続くと思っていたあの頃。

 

さて、令和を迎えた彼らが、令和の次の時代を迎える頃にはどんなネット接続機器が登場しているのでしょうね。

 

冒頭に紹介した id:ohesotori が書いていた、親の足跡の話。

このブログを書くにあたって、私、めちゃめちゃ過去の足跡を掘り起こしましたことをご報告しておきます。

子供を取巻く環境のはなしとか

この記事は、子供とネット×平成の振り返り1日目の記事です。

平成の振り返りって、めっちゃ大仰なくくりなんですけどね。

 

子供とネットを考える会を始めるきっかけとなったのは、現在、大学生になった長男が生を受けて、彼を取り巻く環境がより良きものになるといいなと常々思っていたにもかかわらず、しっかりとした活動ってできてないよねと重い腰をあげたのが2013年。

 

彼が生まれた2001年は20世紀から21世紀に代わる節目で、その当時のネット接続環境はWindowsXPISDNを利用していて、ADSL超早い!うらやまーってなってた時代です。

 

今、いろいろあって、所謂、情報モラルな講演と言われる人権教育とネットの使い方のコラボ的な話を色々な場所でさせていただいているのですが、そこで利用しているスライドを1枚抜き出してみました。

 

 

ちなみに、このスライド、子供に見せるものではなくて、PTAとか先生とか大人を対象に話をする際に必ず入れているもので、私たち大人と子供たち世代の差異を感じてもらうにはちょうどペライチで説明しやすいんですよ。

 

さて、このスライド見ても、どこにもADSLとかないですよね。

もっとも、今更、ISDNADSLだなんて入れたところでナニソレですよ。

 

みんなネットに接続できていることが普通で、多くの人は回線速度なんてほぼ意識していない時代だからかもしれないですよね。

 

月末の低速縛りな話ですら、ギガホなんかが出てきて、今や過去の話になるかもしれないという感じで、接続方法だけ考えても平成を振り返れば、おうふとなってしまいそうです。

 

我が家では、現在、IIJmioのファミリーシェアプランを利用しているのですが、月の残りパケットが7GB切った段階で、長男の速度は低速に変更にしています。

 

 

なんてことを講演等で話をすると、「それって、子供に文句言われませんか?」とか聞かれるんですけどね。

言われませんが、何か?と思うわけですよ。

なぜ、低速にするのか。それは、かーちゃんが仕事に利用しているからです。かーちゃんの仕事に使う環境が最優先だからです。

というような話を、ずっとしているんです。

 

接続速度一つでも、子供と対話をするきっかけって生まれるんですよ。

 

でも、スライドには書いてないんです。

だって、それって、我が家の事情ですから。

 

子供を取巻く環境を例として、会話のきっかけという話をしましたが、時代が平成から令和に移り変わっても、結局のところ、対話をして納得してもらうってことがこれからも大事なことなんじゃないかな。

 

なんて綺麗にまとめて1日目は終了。

 

2日目の記事は、 id:ohesotori です。

Microsoft MVPのはなし

2006年にWindows Security MVPで表彰を頂戴し、だいたいこんな感じで受賞させていただきました。

 

  • 2006年4月1日~2008年3月31日 :Windows Security MVP
  • 2008年4月1日~2016年6月30日 :Consumer Security MVP
  • 2016年7月1日~ :Windows Insider MVP
  • 2017年1月1日~ :Cloud and Datacenter Management

過去にも、いろいろ再受賞のエントリをあげているなぁとしみじみ見直していました。

hanazukin.hatenadiary.org

 

でまぁ、どうして改めて書いているかと言うと、Microsoft MVPの2019年7月更新が残念でしたメールを受信したわけで、あぁ、受信して最初に思ったのが、まぁそうだろうなぁと。

 

思い起こせば、Microsoft MVPの表彰を始めて頂戴した時は、現役MVPさんからの推薦が必要で、admintech でも一緒にに活動していたたーきょんが推薦してくれた。

 

その当時は、関西のセキュリティをボトムアップしたいと、まっちゃ139勉強会を id:ripjyr と始めたり、OpenOfficeの勉強会、nt-committee2など色々な勉強会に参加していたなと思う。

 

今でも勉強会に参加しているけど、系統は随分違う気がする。

当時参加していた技術的な勉強会よりも、今は子供とネットを考える会の活動に関わるものや実務に必要なものが中心になっている。

 

最初に受賞してから13年。

そりゃ、自分も取り巻く環境も変わるものだよなぁと思う。

 

途中、次男を生む際に、過去のブログにも書いているけれど血栓性血小板減少性紫斑病を発症して、更新時期に id:hasegawayosuke

にかなり協力してもらたり。

 

血栓性血小板減少性紫斑病という病名でした - 家庭内インフラ管理者の独り言(はなずきんの日記っぽいの)

 

本当に多くの人に助けられたと思っている。

 

初受賞の年に、シアトルに行くことができたのはMicrosoft MVPになることができたからだし、この受賞を通して多くの人と出会うことができた。

 

MVPを頂戴する前からお世話になった、hide3は一生の心の師匠だし、パシフィコ横浜で一緒に登壇させてもらったときのことはいまでもくっきりはっきり覚えている。

まぁ、月桃での呑んでいた印象の方がとても強いのは言うまでもないのだけれど。

 

根津さんと話した情報モラルとか教育のあり方とか、周知の仕方とか。

MVPイベントへ向かう道中話したことも、もちろん、MVPイベント以外でお会いすることもあったけれど、やっぱり貴重な機会だったんだなと思う。

 

と、そんなこんなで13年もMicrosoft MVPを頂戴することができたわけですが、そちらは、残念でしたを素直に頂戴して、活躍している方が受賞していただけるといいなぁと思う。

 

とはいえ、Congratulations - Windows Insider MVP なメールは頂戴したので、今度はこちらでやれることを。

 

と、改めて思ったことをつらつらと書いてみました。

 

Googleの短縮URL「.gle」が気になった話

仕事でGoogleFormを作っていたのですが、URLを送信しようとリンクコピーの個所を見たところ「URLを短縮」という項目が!

f:id:hanazukin:20190623231528p:plain

 

チェックを入れたら「forms.gle」ってものができるじゃないですか。

 

IANA — .gle Domain Delegation Data

を見ると、Googleさんが持っているやつなんですね。

 

でもって、「site:*.gle」で検索してみると、「forms.gle」以外にもいろいろあるようです。

  • forms.gle
  • goo.gle
  • posts.gle

あたりを、Googleでsite縛りで検索したら見つかったのですが、任意のアドレスを短縮URL化するようなサービスはやっぱり「goo.gl」の終了と共に終わった感じなんですかね。

GPリーグ大阪大会のワークショップに参加してきた話

hanazukin2018-12-23

これは、こどもとプログラミング Advent Calendar 2018 - Adventar 23日目 の記事です。


12/22(土)に【2018ウィンターシリーズ】大阪府大会のワークショップに参加しました。


募集サイトには「初心者も大歓迎!プログラミング未経験の子どもたちも参加できるよ!」って書かれていたけれど、初めて参加するため雰囲気もわからないのと、楽しくない!苦手!ってなるのではなく楽しんで帰ることを目標にしたので、予選大会ではなくワークショップを選択することにしました。

GPリーグ ワークショップ in 大阪電気通信大学

今回のイベントの会場はわたしの母校でもある大阪電気通信大学でした。
大阪電気通信大学では、毎年、11月の文化祭シーズンに小学生対象にテクノフェアというイベントを開催されていて、昨年度はmicro:bit体験、今年はドローンの操作などを体験さしていただいていた。
近隣の小中学生にとっては、とても有難いイベントで長男の時からほぼ毎年参加させていただいています。


GPリーグの過去イベントや今年のイベントの開催概要を見ていても、ワークショップを併催しているところはなかったようで、今回の大阪大会での試みはとても有難かったです。


GPリーグ ヤマハ発動機プログラミングコロシアム大阪府大会@大阪電気通信大学 の申込ページを見ると、今回の体験はこんな感じ。
<<親子プログラミングワークショップ>>

  1. 教材名:プログラミング言語「ドリトル」
    • 内容:日本語プログラミングで宝物ひろいゲームを作ろう!
  2. 教材名:にじいろたまご
    • 内容:たまごに色をぬってプログラミングの「手順」を考えよう
  3. Mamboドローン体験(Parrot)
    • 内容:手のひらサイスのドローンをプログラミングで飛行させよう!
  4. 教材名:プロッチ
    • 内容:アイアンドーナツ回収バトルに挑戦!

    

それぞれ、体験しての次男の感想は以下。

プログラミングイベントに参加してみて

次男のスペック。
ローマ字を習う学年ではあるけれども、まだまだ五十音を見てそのままローマ字に置き換えることができない程度の理解力。
タイピングに関しては、ポケモンタイピングで覚えるキーボード入力にも書いたが、今月頭から取組みだしたところでキー配置はおおよそ把握(83文字/分)。

教材名:プログラミング言語「ドリトル」

 
プログラミング言語「ドリトル」 は日本語プログラミングで、2011年に長男が初めて触ってから、いまでは多くの資料が公開されています。

日本語で入力するため、ローマ字を理解している必要があるのと、キーボードの配列をそれなりに憶えていないと難しいかなと思っていたため、ローマ字表持参で挑みました :-)

ワークショップでも、そういったローマ字が苦手だったりまだ習っていなかったりする子供たちのためにローマ字表を用意してくださっていましたが、小文字のローマ字表と、マトリクスを自分で見ないといけなかったりしていたので持参したローマ字表を利用。

よくよく考えると、小学校で最初に配布されたローマ字表も小文字のローマ字表だけれど、キーボードは大文字表記なんですよね。
あと、通常に入力して表示されるアルファベットは小文字で表示されるので、ローマ字表は小文字・キーボードは大文字・画面に出る文字は小文字と統一が取れていないとなかなかに理解が難しい。

大文字表記のローマ字表を次男に渡していたため、Caps Lockをかけて画面に出る文字を大文字に設定させていただきました。

作ったゲームは亀をボタンで操作して、画面上に表示された☆を消すもの。

講義型で、大学の先生による説明と、手元のてびき書があって「大学生になった気分」で楽しめたようです。
30分程度かけてできた、ほんの5行ほどの日本語プログラム。
実際に動いた時には、ガッツポーズを決めてくれました。

教材名:にじいろたまご


にじいろたまごについては情報処理学会の論文集に内容が書かれているので興味のある方は、こちらをご覧いただきたい。

白い卵に3色の色を付けるのだが、最終結果からワークシートを用いて卵の動きを想像し、ARをもちいてその動きをシミュレーションするというものだが、単にワークシートを埋めるだけでなく、想像通りになっているかどうかをバーチャルの動きがタブレット上に再現されるのが面白かった。

この体験は、今年の11月に同学で行われたテクノフェアでもしているのだが、その際には、友達と一緒に体験し、最初は悩みながらやっていたものの徐々に調子に乗ってふざけだしていたので、今回は最後まで一人でできるのかなと思って眺めていたが、考えながらシミュレーションを動かすという行為については、うちの子供的には一人で行うほうが自分のペースでできてよかったようだ。

体験用に用意していただいていたワークシートの3問を時間内に終えてしまったので、担当してくださっていた大学院生が「この卵にする場合はどうかな?」などと、ワークシートにはないけれど急遽対応していただきました。

最後まで一人でできたのは楽しかったようです。

Mamboドローン体験(Parrot)


Scratchやmicro:bitのようなブロックを並び替えることでドローンを制御して動かすことのできる体験は、うちの子供だけでなく興味津々でした。

スタートからゴールまで、ブロックを用いた基本プログラミングの解説は体験者全員が同じように行い、試験飛行。
微妙にゴールに届かない、痒いところに手が届かないよ!という体験をさせてからの、入力数値を変更することでゴールに正しくたどり着かせようという体験。

変更する箇所は速度や飛行時間、はたまた回転などのアトラクションの追加などを行うことで、楽しく、自分が作ったプログラム通りに機械が動くという体験をすることができました。

飛行時間を3秒から2.8秒に変更して実際に飛ばしてみて、飛行距離が短いから2.9秒にしたり速度を少し速めたり。
答えは何種類もあるんだろうけど、追及していくことの面白さというものを感じることができたんじゃないかなと思います。

テクノフェアでも体験はしていたけれど、やはり、最初にこのままやってみよう!という見本の提示はとても良かったと思います。

教材名:プロッチ


今回初めて知ったのですが、試用するエディターのProtchEditorはScratchベースのプログラミングで、やはり慣れれば子供には入りやすいものですね。
プロッチシリーズ | プログラミング教育用ロボット プロッチ

こちらも、てびき書を見ながらのプログラミングで、書かれているものと同じブロックを探して配備、数値変更という流れでした。
PCと接続された先にはプロッチという実機があって、ProtchEditorで作成したプログラムを実行すると実機が即座に反応するのはmicro:bitより即時性があってよいですね。

micro:bitも実機を接続して、プログラムを転送するという流れは同じだとは思うのですが、いったんドラッグをしないといけないとかエディタ上以外での操作が必要になるのは、初心者には敷居が高いのかもしれないと感じました。

制限時間までに提供されたてびき書の内容を終わらせたので、右折や左折時にウィンカーが点滅するように改良。
こちらも、動く実機はやはり子供にはポイントが高かったようです。

保護者向け講演会も聞いてみた

子ども達の能力を育むプログラミングとは? #GPリーグ #oecu - Togetterに内容をまとめましたので、興味のある方はどうぞ。

さて、これからどうしよう

micro:bitにScratch、BASIC(ichigojam)に、今回体験した諸々のプログラミングツールたち。
子供的には、ドローン飛んだの楽しかった! ドリトルは先生の教え方が分かりやすかった! と終わった後に言っていたので、ひとまずはプログラミングは楽しいを体験させることができてよかったのかなと思う。

今は、ichigojamでBASICを打ちながら、こんな会話を子どもとしたりしている。

その他にも、

10 PRINT "A"
20 GOTO 10
RUN

を実行して画面いっぱいに「A」が表示されるなど諸々の体験をしながら、自分が命令した通りにプログラムが動き、それが上手くいくにしろいかないにしろ、全てが自分がどのように命令を与えるかによるものだということを感じ取っているところだ。

(ちなみに、Escを押して止め、CSRを入力して画面をクリアにしてとても感謝された)

一保護者として、これから子供が体験していく学校教育の中で、プログラミングについては学習指導要領に則った形で指導をされるのだろうということを漠然と感じてはいるけれど、今、私が子供に伝えることができるとすれば、プログラミングの実行結果には忖度はないということなのかなと思っている。

講演会まとめの中に合わせて読みたいで紹介した、プログラミング教育で「人間とコンピュータの関係」を理解する――必修化の成立に関わった視点から語る意義:EdTechZine(エドテックジン)の記事の2ページ目(要会員登録)で、兼宗先生が書かれている言葉にもあるように、今は、子供が興味をもって楽しいと思える環境提供を保護者として行えたらいいなと思うし、体験する機会が少しでも多くあると良いんじゃないかと思っている。


来年度の、テクノフェアも楽しみにしています!
と、子供のための体験の場が身近にあるということに感謝をしていることを書いて結びとしておきます。